燕背脂ラーメンの元祖の味を守り続けるラーメン店「杭州飯店」(徐直幸社長・燕市燕)の2代目、徐勝二(じょ かつじ)さんが7日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため入院先で死去した。78歳だった。
中国出身の父、昌星さんが1933年(昭和8)に燕駅近くで「福来亭」を開業。1977年(昭和52)に福来亭を残したまま杭州飯店を開いて新潟五大ラーメンのひとつとして知られ、全国にも知られる有名店に育てた。
2022年に新潟五大ラーメンのトップを切って文化庁の「100年フード」に認定された。24年5月には失火で3カ月間の休業を余儀なくされたが、営業再開後はそれまで以上の人気を集め、見事に復活を遂げた。
20年に亡くなった妻、富子さんと二人三脚で店を盛り上げる一方、新潟県麺類飲食業生活衛生同業組合副理事長や燕麺類食堂組合組合長にも就いて業界に貢献。2018年には旭日単光章を受けている。
死去に伴って杭州飯店は臨時休業しており、営業再開は2週間ほど先を予定している。葬儀はVIPシティホール燕を会場に14日は午後4時から6時半まで一般弔問、7時から通夜、15日午前11時半から告別式、午後0時半出棺。喪主は長男の徐直幸社長。