新潟県三条市内のスポーツ団体で構成する三条市スポーツ協会の元会長、野崎勝康さん(85)=三条市=は8日、三条市のスポーツ振興に役立ててほしいと300万円の寄付の目録を滝沢三条市長に手渡した。
野崎さんは2005年11月に合併前の三条市体育協会の会長に就任した。その後、協会は合併、三条市スポーツ協会に改称し、22年5月までの17年間にもわたり会長の重責を務めた。
自身は野球、スキー、テニス、ゴルフなど幅広くスポーツに親しんだ。協会の所属団体ではなかったが、当時の内山裕一市長に手腕を買われての会長就任だった。
一方、18歳のときに父を亡くした。父が創業した会社を継ぎ、1980年(昭和45)には株式会社野崎プレス(三条市田島2)として法人化し、事業を拡大した。
2024年10月で代表取締役会長を退職して次男の野崎喜嗣代表取締役に譲り、非常勤となったの今回のが寄付のきっかけになった。
「長い間の地域の皆さんからの感謝の気持ち。加盟30数団体の要としてスポーツを通じて地域の活性化を図る、スポーツをする人たちのジュニア育成、指導者の養成、レベルアップを基本方針に17年間、務めさせてもらった」と振り返り、「ささやかだが、少しでもスポーツ振興に役立てていただければ」と願った。
滝沢市長は「会長を勤めていただいたうえに三条市のスポーツの振興発展のためにと寄付をいただいたことに心から感謝申し上げる。使い道は野崎さんの気持ちをしっかりとくんで三条市のさらなるスポーツ体育の発展のため、振興のために使わせていただきたい」と感謝した。