昨年6月17日から休館して7カ月、大規模改修工事が行われていた新潟県燕市の児童研修館「こどもの森」が1月11日午前10時にリニューアルオープンする。近くで建設中の屋内こども遊戯施設「うさぎもち ハレラテつばめ」と時期をあわせた再スタートを目指したが、「うさぎもち ハレラテつばめ」のオープンが8月ごろに遅れることになり、「こどもの森」が先行してオープンする。
「こどもの森」は1997年竣工、98年4月に本館がオープン。2005年に研修室を備える新館を増築した。鉄骨造平屋建てで延べ床面積691平方メートル。
10年ほど前にもお臨時休館して空調設備を更新した。今回も空調設備の入れ替えをはじめ、外壁の修復、床の研磨塗装、水銀灯の屋内照明のLED化、カウンターの新設、トイレの改修、知育玩具の整備など行った。事業費は事業費は1億2,260万円。
打ち放しのコンクリートだった外壁はグレーに縦の柱部分をグリーンに塗り分けて印象が変わった。本館は年齢や成長を考慮した7つのエリアに再構築した。
知育玩具はグッド・トイ賞を受賞した良質な木製おもちゃなどざっと100アイテムを購入した。ドイツのグリムス社、スペインのルブロナ社、スウェーデンのミッキィ社など欧州の有名玩具メーカーのおもちゃをそろえた。さらに50万円ほどかけて買い足す予定だ。
9日、「こどもの森」を訪れた鈴木力市長は知育玩具に興味津々。職員に孫に買ってあげるのかと問われて「日本語だったら買ってやろうかと思って。もうすぐ誕生日だし」と祖父目線で目尻を下げていた。
今回のリニューアルは、施設の老朽化に加え、「こどもの森」と「うさぎもち ハレラテつばめ」の2つの子ども施設の役割を分けた。「うさぎもち ハレラテつばめ」は動いて遊べる施設、「こどもの森」は静かな遊びのできる施設とすみ分ける。
さらに隣接する交通公園も含めて子どもたちが遊べるこのエリアを一体的に見直した。「うさぎもち ハレラテつばめ」がオープンすることで「こどもの森」も本当の意味でのリニューアルオープン、完成となる。
神保館長は「造形遊び、積み木遊びと、自分で考えて工夫しなければならない遊びがかなり増えている。ボードゲームも友だちと仲良くやらなければならないので、人とのつながりを遊びながら学び、たくさんの学びをここで子どもたちが育んでいけたらいいなと思う」と話している。
午前10時から午後5時まで開館、毎週水曜が休館日。夏の7月と8月は閉館を午後6時まで延長する。利用は無料。問い合わせは「こどもの森」(0256-61-1551)へ。