信栄自動車（上越市）が破産手続き開始決定　負債は34人に1400万円 (2025.1.15)

自動車板金塗装の有限会社信栄自動車（資本金300万円・上越市新光町3）は、2024年12月25日に新潟地裁高田支部から破産手続き関始決定を受けた。負債は債権者34人に対して金融債務を中心に約1400万円の見込み。

帝国データバンク上越支店の調べでは、同社は1976年7月創業、83年4月に法人改組した自動車板金塗装業者。自動車ディーラーや自勘車整備業者を得意先としていた。

2018年11月に前代表の後継者難により、中古自動車販売業を営む株式会社J.フロンティア（上越市・2024年11月破産関始決定）の代表が自動車板金塗装業務の内製化を図ろうと、同社株式を取得し代表を兼務することになった。

2019年3月には、代表が自動車整備業者の有限会社増井オート（上越市・2024年11月破産開始決定）の株式も取得し、代表を兼務したことにより同社を含む3社でグループを形成していた。

グループ会社間での顧客情報の共有や連携を図り、2024年3月期の年売上高は約2900万円、損益面では利益を計上していた。しかし、J.フロンティアと増井オートの破産により、費用を立て替えていた増井オートからの回収が不能となったため、2024年10月31日に従業員を解雇し、事業を停止していた。