本成寺鬼踊りの練習始まる 20日に初めての鬼踊り体験デー (2024.1.16)

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「節分」の2月2日(日)に新潟県三条市・法華宗陣門流総本山「本成寺」で行われる節分大祈願会の鬼踊りへ向けて15日夜、本成寺本堂で鬼踊りの練習が始まった。ことしは初めて20日(月)に鬼踊り体験デーを行い、子どもたちから鬼踊りを体験してもらう。

ことしの鬼踊り練習初日の本成寺鬼踊り奉賛会
ことしの鬼踊り練習初日の本成寺鬼踊り奉賛会

鬼踊り本番は2日の午前と午後の2回、鬼踊り奉賛会(小林敏文会長)が披露する。その前日までほぼ毎晩、練習を重ねる。

会員は練習初日の15日は、まだ通しげいこはせず、太鼓のどらのリズムに合わせて基本の鬼踊りと鬼の歩き方を繰り返し練習した。

足を大きく跳ね上げて歩いたり、飛び上がるようにして武器を振り下ろしたりで、すぐに息が上がる。外は0度に迫る厳しい冷え込みでもたちまち汗が噴き出し、数分ごとに休憩をとらなければならない。

毎年の練習だが、休憩時間も「2歩目で武器を構えて」、「かかとが内側に入るように」と鬼の怖さや迫力が増すように互いにアドバイスし合っていた。

新しく奉賛会に加わった森さん
新しく奉賛会に加わった森さん

会員は20代半ばから70歳までの17人。ことしは三条市の会社員森和輝さん(28)が入会した。「小さいころからの夢で鬼踊りをやりたいなと思って。それが今回やってみないかと話をもらって、入ることになった」。3歳のころから鬼踊りを見てきた。まさに三つ子の魂百まで。約25年後に鬼踊りを演じる夢をかなえた。

サッカーをはじめ、ウインタースポーツにゴルフをたしなみ、毎日ジムにも通っている。それもで「想像以上にきついですね。スポーツはやってるけど全然、使わない筋肉を使って大変」。

見るとやるでは大違いを身をもって痛感した。「見てる人が楽しんでもらえるように、ちっちゃい子とか、めちゃくちゃ泣いてもらえるように頑張ります」と意気込む。

ことしも本番の週末に施設慰問、出張公演を行う。19日(日)、25日(土)、26日(日)、31日(金)の4日間で17カ所で行う。

本成寺鬼踊り奉賛会
本成寺鬼踊り奉賛会

ことしは初めて鬼踊り体験デーを企画した。20日(月)午後8時から9時まで練習を休んで行う。それまでに本堂には三方に舞台が設置される。舞台に上がって自作の面や武器を持参しても構わない。会員が鬼踊りを指導する。

今までも練習を見学に来た子どもに会員がけいこをつけることはあった。地元で三条大名行列を子どもたちで再現する子ども大名行列が人気を集め、伝統行事の継承に貢献している身近な成功例も参考になった。

会長に就いて5年目の小林敏文会長(57)=三条市=は「見学に来た子どもに教えるのは練習の集中力を欠くこともあるので、ちゃんと子どもの練習日を設けてやってみようと思った。子どものうちから鬼踊りに興味をもってくれれば、鬼踊りを見に来てくれるだろうし、仲間に加わってくれるかもしれない」と期待する。

本成寺鬼踊り奉賛会
本成寺鬼踊り奉賛会

もうひとつ新しい取り組みがある。鬼踊りの口上や太鼓を録音した30秒ほどのフリー音源を近くネットで公開する。保育施設などで豆まきをするBGMにするため、鬼踊りのCDがないかと聞かれることもあれば、練習を録音しに来る人もいる。それなら誰でも気軽に使えるようにとInstagramFacebookのSNS公式アカウントで音源を公開することした。

小林会長は燕市の飛燕太鼓を手伝うようになって4年なり、昨年から正式に入会した。昨年から獅子神楽を演じる燕市の上横町神楽保存会でも笛を手伝っている。

活動の幅を広げるなかで鬼踊りに対しても新しい視点がもてるようになり、「いろいろと学びがあった」と小林会長。ことしの鬼踊りは日曜に当たり、例年以上の人出が予想される。鬼踊りは本堂の中で参拝する人がメーンだが、「外の境内で見学する人にも楽しんで見てもらえるようにしたい」と頭をひねっている。施設慰問、出張公演の公演日程は次の通り

1月19日(日)
聖母愛児園(体育館) 9:40
グループホームふれあいの杜三条 10:25
うらだての里 13:10
庭園の郷 保内 14:00
いい湯らてい 15:15
1月25日(土)
いからしの里 10:20
あさひ邸 11:10
道の駅たがみ 13:30
まちやま 14:35
1月26日(日)
新潟ふるさと村 11:10
13:40
コメリ四日町店 15:45
1月31日(金)
嵐南小学校 9:00
西鱈田小学校 9:50
きらきら保育園 10:30
本成寺保育園 11:15
裏館小学校 13:00
三条信用金庫中央支店 13:30

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