昨年4月に新潟県燕市の吉田商工会と分水商工会の2つの商工会が新設合併して発足した「つばめ商工会」(星野光治会長)は14日、合併して初めての商工業者新年の集いを開き、来賓を含めて約120人が出席して新体制で新しい年をスタートした。
合併前の両商工会もそれぞれで新年の集いを開いてきた。開会のあいさつで星野会長は、昨年は4月に分水商工会と吉田商工会が合併して新しいつばめ商工会が誕生し、会員1000人余りの県内でも上位に位置する規模の商工会となり、初年度終盤を迎えた今は会員相互の意思疎通も滞りなく順調に組織運営がなされていると振り返った。
国内では昨年10月の総選挙で与党が過半数割れし、11月の米国大統領選でトランプ氏が競り勝った。「この結果がことしの世界や日本の政治、社会、経済情勢に大きな変化をもたらす」と警戒し、とくに円安を心配した。
合併2年目のことしは合併の真価が問われ、「分水地域、吉田地域の会員相互の活動をこれまで以上に対外的にアピールし、新たなステージに押し上げていくことが求められている。会員が主役である職場であることを意識し、柔軟かつ効果的な経営支援体制の構築を目指し、スピード感をもって新しい時代を切り開いていくよう役職員一同いっそうの努力をしていく」と会員、関係者の協力を求めた。
また、ことしは60年周期のえとの42番目に位置する「乙巳(きのと・み)」で、努力を重ね、物事を安定させていくという意味があり、「乙」はいまだ発展途上の状態を表し、「巳」は植物が最大限まで成長した状態を意味する。
「この組み合わせはこれまでの努力や準備が実を結び始める時期を示している。まさに設立1年が経過する中で組織化を成長して、動き出していける年になりますよう引き続き鋭意努力していく」と述べた。
続いて日本政策金融公庫新潟支店中小企業事業事業統括の大川みどり氏から「最近の経済金融情勢と人材不足への対応策」のテーマで講演を聴き、交流会に移った。