毎年、ソメイヨシノに先駆けてサクラの花を楽しませてくれている理容店「アートスペース リキ」(燕市杣木)の隣りの緑地帯に育つ早咲きの2本のカワヅザクラ(河津桜)が2日、ほぼ満開となった。
「アートスペース リキ」を経営する小林力さん(54)の父、2年前に82歳で亡くなった小林榮一さんが2002年、合併前の旧燕市に寄付して植樹し、力さんが手入れ、管理しているカワヅザクラ。燕郵便局のはす向かいあたりにある。
力さんは毎年、開花状況を記録している。ことしは2月の寒波と大雪もあってか、開花は昨年の3月14日より11日遅れて25日。昨年は3月30日で満開になったが、ことしは今週末にも満開の見込みだ。
1日から午後5時半ごろから7時過ぎまで2灯の照明でカワヅザクラをライトアップして夜桜を楽しんでもらっている。花はソメイヨシノのより赤が強く、すでに緑の葉も出始めている。通りすがりにスマートフォンで写真を撮る人も多い。
ことしもつぼみがたっぷり下がった枝を何本か切って燕市役所へ届け、庁内に飾ってもらっている。
虫が付かないように毎月1回、力さんが薬を散布して予防している。榮一さんは知り合い5軒ほどのサクラも予防してあげていた。榮一さんが亡くなってからは力さんがその作業を引き継いでいる。
「雪が降っていちばん心配なのが枝が折れないかどうかということ。朝、店に来ていちばん最初にやることが枝の雪を払うこと」と力さん。「このサクラが咲いてくると、ほっとする。役目を果たせたというか」と力さんは無事に咲いたことを喜んでいる。