菓子製造販売の有限会社正和(しょうわ、資本金300万円、新発田市上今泉)は10日、新潟地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は約1億円と見込まれるが変動する可能性がある。
帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は2003年3月に設立された菓子製造販売業者。業務用惣菜を製造していた企業の事業を継承して設立されたた。
業務用の甘味、寒天ゼリーに特化した営業を展開し、2019年2月期には売上高約1億5000万円を計上していた。
しかし、以降は慶弔時などの会席料理の需要減少などから売り上げは低迷。ふるさと納税に対応したようかんやマカロンなどの製造を開始するなどして挽回を図ったが、25年2月期の年売上高は約1億 3000万円にとどまっていた。
加えて、採算確保が困難で、直近5期連続で最終赤字を余儀なくされており、資金繰りが困難となったことから今回の措置に至った。