新潟県加茂市で市の花「ユキツバキ」の開花期にあわせた「加茂雪椿まつり」が’12日行われた。6年ぶりに復活のパレードで始まり、好天にも恵まれて多くの市民が加茂の春のまつりを楽しんだ。
コロナ禍の間、雪椿祭りは形や規模を変えながら行われてきた。以前は加茂山公園の野外ステージでの雪椿大園遊会と大通りの市中パレードだったが、ことしはパレードがオープニングパレードに形を変えて復活した。
加茂駅前から県警音楽隊を先頭にステージイベントに出演するダンス、民謡、吹奏楽、中学校、社会奉仕団体など10団体の150人余りが参加。藤田明美加茂市長もほろを外した自衛隊の車両に乗って沿道の市民に笑顔で手を振った。
今回は初めて加茂市の象徴的な風景ひとつ、青海神社の赤鳥居前に特設ステージを設置してメイン会場にした。そこでオープニングセレモニーを行った。
藤田市長はあいさつで、1966年(昭和41)に加茂山公園一帯に群生するユキツバキが新潟県の木に指定されたのを契機に翌年から雪椿まつりが始まり、ツバキつながりでヤブツバキが町のシンボルになっている東京都大島町と68年(昭和43)に友好都市になった経緯を話した。
続いて加茂市出身の声楽家、三浦克次さんが加茂市民歌の披露とミニコンサートを行ってイベントの幕開き。ステージイベントがスタートし、本町商店街を車両通行止めにして、ゆきつばきマルシェ、木工ワークショップ、展示ブースなどを開催した。
この日は直前まで雨が降っていたが、オープニングパレードが始まるのにあわせたようにぴたりとやみ、会場は市民でにぎわった。夜も初めての企画で後夜祭を開き、加茂山公園の池の端をあかりで飾り、地元の地酒とつまみの特別セットの販売やDJでまつりをクールダウンさせるように春の夜を楽しんでもらった。