ライバル関係で知られる隣りまち、新潟県のものづくりで知られる燕市と三条市がJR燕三条駅構内を走る市境をまたいで綱引きで雌雄を決する「燕市 vs 三条市綱引き大会」が26日開かれた。初開催だった昨年は三条市が勝利したが、ことしは燕市が勝利してリベンジを果たして通算1-1の仲良くイーブンとなった。
株式会社ドッツアンドラインズ(齋藤和也代表取締役・新潟県三条市帯織)と東日本旅客鉄道株式会社新潟支社(城山弘子支社長)が主催した。
昨年はJR東日本が燕三条駅に設置し、ドッツアンドラインズが運営する創生型ワークプレイス「JRE Local Hub 燕三条」でものづくりコンテスト「Eki LabものづくりAWARD2023-2024」の授賞式を行うのに合わせて、そのPRと燕三条地域を盛り上げたいと初めて綱引き大会を開き、大好評だった。
ことしは綱引き大会だけでなく、アウトレットフェアやキッチンカー、eスポーツ大会なども盛り込んだイベント「三条まつり」に拡充し、そのメーンイベントとして綱引き大会を行った。
両チーム子ども10人、おとな15人の25人で編成。当日、参加者を受け付け、途中で選手が交代して延べ約100人が出場した。
ドッツアンドラインズの齋藤和也代表は、「綱を通じて三条と燕はつながっているということで、ぜひきょうこの機会に皆さん終わってから仲間と乾杯できるように勝ったチームにはキッチンカーの利用券を出すので、盛大に盛り上がって帰ってください」とあいさつした。
競技は3本選手。景気づけに燕市の飛燕太鼓が演奏したあと、審判員の「ステディ、プル!」で綱を引いた。参加者は家族やカップル、水泳部の高校生などまちまち。ミャンマーの食品などを販売した県内に暮らすミャンマーの若者も参加して初めて綱引きを体験した。
1本目は燕市が一気に勝ち、2本目は燕市が勝利寸前までいったが、三条市が大逆転勝利。しかし、3本目と4本目は燕市がしっかりと勝ち、5本目を待たずに燕市の勝利が決まった。昨年、出場した滝沢亮三条市長は5本目に出場予定だったが、残念ながら出場機会がなかった。
それぞれのチームから自然と市名のコールが上がり、勝ったあとは大歓声で飛び跳ねたり抱き合ったりして喜び、昨年と同様にそれぞれの市のプライドをかけて大いに盛り上がった。
燕市は昨年の敗北が相当、悔しかったようで、参加者が早く集まり、気合いの入った人が多く、いわばパドックのようすからして燕市が優勢。また、事前に都内のJR駅やネット上で行われた勝敗予想のキャンペーンの結果も燕市360票(61%)、三条市235票(39%)と燕市が優勢で、いわば下馬評通りの燕市の勝利となった。
昨年は三条市の勝利で、「JRE Local Hub 燕三条」に「TSUBAME」と「SANJO」と文字を切り抜いたプレートを「SANJO」を上にして掲示したが、今度はj逆に「TSUBAME」 を上にして掲示することにし、燕市の代表の子どもにプレートを手渡した。
新潟支社の白山支社長は「燕三条駅で両市の皆さんが集まって楽しく笑ってきずなを深められたのは良かった。このおまつりがゴールデンウイークの入り口としてにぎやかな催しになったのが大変うれしい」とイベントを楽しんでいた。