ブランド米「伊彌彦米(いやひこまい)」を推進する新潟県弥彦村で21日、ことしのコメの豊作と農作業者の安全を祈願する御田植祭(おたうえさい)とあわせて地元小学生の田植え体験が行われた。
毎年の恒例行事で、20日の予定だったが天気が悪く、翌日に順延。御田植祭は弥彦村農業振興協議会(会長・本間芳之村長)が主催し、農事組合法人麓二区生産組合の田んぼで行われた。
空は晴れ渡って青く、真夏同然の暑さのなか、関係者ら10人余りがが伊彌彦米のはっぴを着て参列した。弥彦神社の神官が神事を行い、おはらい、祝詞奏上のあと、御田植の儀。生産組合の樋口孝信さん(43)が田んぼに鍬(くわ)入れして苗を手植えしたあと、参列者全員が一列になって手植えした。
御田植祭を終わって「すがすがしい気持ち」と樋口さん。米不足が続くなか「水管理、肥料管理をしっかりして豊作に向けて頑張っている」、「しっかり量を確保できるように、穂付きよくなるように計画を立てている」と話した。
本間村長は「弥彦村大きな柱である伊彌彦米がすくすく育つように、霊峰弥彦山の自然の恵みと信濃川の恵みが合わさった質、内容とともに本当に素晴らしい米ができると思う。稲穂が実って、収穫して食卓に届くように皆さんにお待ちいただきたい」とアピールしている。
このあと弥彦小学校5年生50人が田植え体験した。体操着ではだしになって田んぼに入り、苗を手植えした。真夏同然の暑さとはいえ、田んぼの水は冷たく、ぬるぬるした感触に大騒ぎ。「トラウマになる!」、「なんかいる!」、「足が抜けない!」とはしゃいで田植えを楽しんでいた。