建設用石材・窯業製品卸の太田建材(株)(資本金1500万円、新発田市)は、6月12日に新潟地裁新発田支部より破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約6人に約7000万円。
同社は、1947年6月創業、83年4月に法人改組された建設用石材、窯業製品卸売業者。三州瓦、安田瓦などの屋根瓦、屋根工事資材・機器の販売を主力として、瓦屋根工事も手がけていた。
得意先は新潟県内の瓦屋根工事店を中心として工務店、大工など幅広く、地元新発田市を中心に新潟県下越地区一円を営業エリアとして、97年12月期には年売上高約3億5000万円を計上していた。
しかし、近年、住宅建築で瓦離れが進み、新築着工数の減少などを背景として、主力の屋根瓦、屋根工資材販売の受注が低調に推移。2024年12月期の年売上高は約6600万円にとどまり、断続的な赤字決算を余儀なくされていた。
このようななか、厳しい資金繰りが統き、先行きの見通しが立たず今回の措置となった。