竹林を生かしたアートプロジェクトで注目を集める新潟県田上町で20日から7月7日まで竹短冊に願いを書いて道の駅や湯田上温泉の旅館に飾ってもらう「田上七夕めぐり」が開かれている。23日は地元の田上いずみルーテル幼稚園の年長児19人が来駅して道の駅に設置されているオブジェに竹短冊を飾った。
昨年から七夕にあわせて行っている田上町観光協会主催の企画。竹短冊はタケを切った縦20センチ、横5センドほどの大きさで、1枚300円で販売している。
昨年の道の駅と地元湯田上温泉の「ホテル小柳」、「わか竹」、「末廣館」、「旅館初音」に、ことしは「定福寺」に「ごまどう湯っ多里館」を加え、計7カ所に竹短冊を飾る七夕飾りを設置している。
道の駅では、屋根付きの屋外部分に新潟市中央区の空間デザイナー小出真吾さんが制作した七夕飾りのオブジェを設置している。昨年と同じ角材を組み合わせて緑に着色したもの。
道の駅たがみでは、なかでもいちばん大きな高さ、幅とも約3メートルのオブジェが設置されている。竹色の緑に着色した角材を組んで正三角形をたくさん作り、全体として正四面体の角を切り落としたような幾何学的な造形。正四面体はギリシャ時代に宇宙の象徴ともされた。
道の駅たがみでは、なかでもいちばん大きな高さ、幅とも約3メートルのオブジェが設置されている。竹色の緑に着色した角材を幾何学的に組み合わせた多面体の骨組みのような造形だ。
バスに乗って道の駅を訪れた田上いずみルーテル幼稚園の年長児は、幼稚園で願いごとを書いてきた竹短冊を馬場駅長や見学に来た保護者に手伝ってもらってオブジェに下げた。
願いごとは「しきしま(四季島)のうんてんしゅになりたいです」、「しょうがくせになりたい」、「けんばんはーもにかをひいてみたい」など子どものたちの夢や願いごとが詰まっている。