新潟県三条市の学童野球を中心とした「旭スポーツ少年団」(高畑哲也監督)が、8月11日から東京都・明治神宮野球場などを会場に開かれる「高円宮賜杯第45回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」への出場を決めた。「小学生の甲子園」とも呼ばれる大会で、三条市のチームの出場は初めて。7月8日、滝沢亮三条市長を表敬訪問し、「優勝したい」と全国制覇への決意を示した。
全国から参加した約11,000チームの頂点を決める大会。ことしは4年ぶり3回目の新潟開催で、各都道府県代表1チーム、開催地の新潟県は4チームが出場する。
旭スポーツ少年団は三条市、中越地区の予選大会を勝ち進み、6月の新潟県予選大会に3年連続3回目の出場を果たした。1回目は初戦敗退、2回目は3位、そしてことしは3度目の正直で優勝した。
準々決勝、準決勝とも完封で2けた得点と、投打と守りががっちりかみ合った。決勝でも初回こそリードを許したものの、上越謙桜(上越市)に10-5で快勝。全国大会での活躍にも期待が広がる。
旭スポーツ少年団は、約40年前に旭小学校児童を中心に発足。児童数の減少もあって今は旭小以外の市内小学校児童も加わる。
高畑哲也監督(58)は予選大会の結果を報告し、「3度目の正直で何とか頂点を取って県代表を手に入れることを目標に子どもたちと頑張ってきた。自分の小学生の時の夢は、高校野球で甲子園に出場することだった。その夢を形は違うがここにいる子どもたちがかなえてくれたこと、三条市から初出場であることが本当にうれしい」と選手に感謝し、快挙を喜んだ。
主将の塚田晄人さん(11)=旭小6年=は「練習の時から相手のチームの対策をしたりしていっぱい練習したから県大会優勝ができたのかなと思う」と振り返った。滝沢市長に目標を聞かれると「ぼくとしては優勝したい」ときっぱりと答えた。
ほかの選手も「自分が良くはなかったけど、なんかチーム全体の雰囲気がよかった」、「しっかりキャプテンが声を出していこうと声かけをして、みんながそういう返事をして、しっかり声を出していって盛り上がった」、「みんなで声を出して、本気で立ち向かったから逆転できた」と振り返った。
目標は「全国大会で1勝でも多く勝てるように1カ月間、無駄がない練習をしたい」「チーム一丸となって全国大会に勝てるように頑張りたい」、「練習から本気出してチームの役に立ちたい」。
滝沢市長は塚田主将に激励金を手渡し、「いっぱい打って、いっぱい点を取って、いっぱい勝ってきてほしい。また全国大会優勝したらここで待ってるので、皆さんからの素晴らしい報告を楽しみにしている」、「悔いのないようにあと1カ月間、練習してもらいたい」エールを送った。