弥彦で昆虫と植物に親子で熱中 松岡達英先生と一緒に自然観察&スケッチ (2025.7.13)

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8月3日まで弥彦の丘美術館(高島徹館長・新潟県弥彦村)で開かれている自然科学絵本の第一人者、絵本作家の松岡達英さん(81)=長岡市=の絵本原画展の関連イベントとして12日、親子対象のワークショップ「松岡達英先生と一緒に自然観察&スケッチ」が行われた。

松岡達英先生と一緒に自然観察&スケッチ
松岡達英先生と一緒に自然観察&スケッチ

松岡さんは1969年に絵本作家デビューし、国内外で世界中を旅しながら自然を取材して昆虫や植物を描き、多くの絵本を発表。代表作にページをめくるたびにさまざまな動物が飛び跳ねる『ぴょーん』(ポプラ社・2000年)があり、数多くの賞を受け、海外でも多くの絵本が翻訳、出版されている。

自然観察とスケッチは、松岡さんの創作の源泉。自然の魅力を知る一方、松岡さんの取材のようすを垣間見ることができるワークショップはたびたび各地で行われている。今回は地元弥彦のほか燕市、三条市、新潟市西区、長岡市から子どもは小学4年生以下の8組、31人の親子が参加した。

松岡さんも捕虫網を手に
松岡さんも捕虫網を手に

自然観察のフィールドは、弥彦の丘美術館や弥彦文化会館のある城山森林公園。散策して昆虫や植物を採取し、弥彦文化会館に持ち帰ってじっくり観察しながらスケッチした。

松岡さんは麦わら帽子にTシャツ、ジーンズで手には捕虫網。厳しい暑さだったが木々に包まれた公園は思ったより過ごしやすかった。

昆虫や植物を解説する松岡さん
昆虫や植物を解説する松岡さん

子どもたちは昆虫や植物を見つけては「松岡先生、これなんですか?」。松岡さんは植物なら、ヤブコウジの花、トキワイカリソウ、ユキワリソウ、ヤマイモの花、カンアオイ、昆虫ならカマキリの幼虫、トンボ、カゲロウ、キリギリスの幼虫、キマワリなどと即答した。

とくに花や実のない植物や成虫と姿の違う昆虫の幼虫などは、それが何なのかわからなくて当たり前。松岡さんは、まるですべてを知っているかのようで、文字通りの生き字引であり、昆虫博士、植物博士だ。

自身のスケッチブックを見せる松岡さん
自身のスケッチブックを見せる松岡さん

名前だけにとどまらない。目が見えないからザトウムシ。カンアオイはギフチョウ食草だからここにギフチョウがいる。クロモジは和製ハーブでつまようじの材料で粋で風流な味がする。シロダモはバットになる。ムカデにかまれると大変なことになることがある。松岡さんは関連する情報も教えてくれた。

松岡さんも草の上で捕虫網を振ってみたり、木の根元をほじったり。「今はちょうど虫の端境期であんまり虫がいない」、「四つ葉のクローバーを探すにはどうすれいいかわかります?三つ葉を取っていけばいい」、「弥彦山が暑そうだね」と自然を五感で感じ、自身も自然観察を楽しんでいた。

昆虫を観察 
昆虫を観察 

暑さに子どもたちはすぐに音を上げるかと思われたが、予定した1時間をいっぱいに使うどころか、1時間たっても戻らない親子も。自然のなかでは親子も松岡さんもみんが童心に満ちていた。

弥彦文化会館で持ち帰った昆虫や植物を目の前に置いて観察しながらスケッチした。子ども以上にスケッチに真剣な親も。松岡さんは「まったく同じに描き必要はない」とアドバイスし、自身のスケッチブックも見せてくれた。

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