首都圏の大学野球の次世代育成を図ろうと試合出場の機会が限られる1、2年生を対象に新潟県三条市などを会場にしたリーグ戦「大学野球サマーリーグ」が7日、開幕した。
参加大学は昨年と同じで、六大学野球の慶応、早稲田、明治、立教、法政の5大学と筑波、國學院、拓殖、それに新潟の9大学。三条パール金属スタジアム(三条市)をメーン会場に新潟市白根球場(新潟市南区)、見附運動公園野球場(見附市)の3球場で新潟が1試合のほかは各大学4試合を行う。
加えて高校は新潟産大附属、柏崎、新発田中央、新潟西、五泉、新潟、中越、巻が参加して全25試合が行われる。
初日7日は三条パール金属スタジアムで立教ー拓殖戦の1試合だけが行われた。前日はゲリラ豪雨のような激しい雨が降り、この日も時々、雨が降って開催が危ぶまれたが、懸命のグラウンド整備で、まったく問題のないグラウンドコンディションでの開幕戦を迎えた。
試合開始を前に開会式が行われた。滝沢市長は、サマーリーグに出場したヤクルトの木澤尚文選手(慶応)、新潟市西区出身の楽天の荘司康誠選手(立教)、三条市生まれの日本ハムの山縣秀選手(早稲田)らの名前を挙げ、サマーリーグは「多くのスター選手の登竜門となっている」と位置付けた。
「三条の地で活躍してさらに上を目指す、高みを目指す気持ちを高めてほしい」、野球以外にも三条市を体験するエクスカーションも用意されており、「野球での活躍はもちろん、三条市を好きになるきっかけにもしてほしい」と期待した。
裏館小学校1年生の滝沢日依さん(7つ)が始球式を行った。ことし2月の三条パール金属スタジアム感謝祭とあわせて開かれた園児絵画展に当時、白百合幼稚園園児だった滝沢さんがクレヨンと絵の具で描いた作品「へびどし」が最優秀賞を受けたことから、滝沢さんに始球式に選ばれた。
滝沢さんはプレゼントしてもらった背中に作品がプリントされたTシャツを着て、堂々と始球式の大役を果たした。
また、会場では各大学のグッズの販売とあわせて三条市立大学も記念グッズを販売している。サマーリーグの運営側の学生がデザインしたことしのサマーリーグのロゴをデザインしたカラー3Dプリンターで作ったキーホルダー500円、プラスチックボトル500円m、スマホカードケース700円を販売している。