21日に「JICAアフリカ・ホームタウン」でガーナのホームタウンに認定された新潟県三条市は、週明けの25日、せきを切ったように市役所に批判や苦情が殺到し、翌26日も件数こそ減ったもの続いてる。これまで三条市は国際交流に取り組み、9月も三条市で国際交流イベントが予定されているなか、国際交流を支援する事業が結果的に国際交流に水を差す形になっている。
【三条市が認定されました!】
— 三条市役所 (@sanjo_city) August 21, 2025
横浜での「JICAアフリカ・ホームタウンサミット」で、市長が登壇????
このたび三条市は、JICAから「ガーナのホームタウン」に認定されました。
パネルディスカッションでは、ガーナと三条市の交流ビジョンを共有し、地域と国際協力の可能性を語りました??#三条市… pic.twitter.com/W1Ycv4zLLd
この騒動は、ナイジェリアでディアがホームタウンに認定された千葉県木更津市がナイジェリアの一部になると伝え、政府はビザの白球要件が緩和される表明したことなどに端を発し、移民の受け入れ促進、さらには治安が悪化すると批判の声が広がった。
三条市が22日にホームタウン認定を知らせるSNS「X」の投稿は、25日に1,000万回を超えたが、26日午後には2,000万回を超えた。批判のメールは、26日正午までに約3,500通となった。
電話は25日は約300件あり、担当部署の職員が何人も電話対応にかかりっきりになったが、26日は大きく仕事に支障が出るほどではなかったものの、正午までに約50件の電話があった。
件数が減った一方でエスカレートした苦情が増え、なかには脅迫めいた電話もあることから、三条市では警察とも連絡をとって対応している。
批判の引き金になった情報については25日、事業主体であるJICAが全否定したたにもかかわらず、懸念の対象となっているアフリカからの情報を信じる人が多い。
三条市はこれまで中国の鄂州(がくしゅう)市と重慶市と友好都市、カナダ・バーン市と姉妹都市の提携を結んでいる。2020東京五輪に出場した東欧のコソボの柔道選手団のホストタウンとなり、三条市を挙げて合宿に協力、応援したのも記憶に新しい。
9月にも14日に開かれる三条マルシェでは、県内在住のフィリピン人約100人よるダンスパフォーマンスが目玉。翌週21日は燕三条駅で燕三条青年会議所主催の「燕三条ワールドフェスタ」が開かれ、燕三条地域で暮らすミャンマー、フィリピン、台湾、ベトナムの人たちが出店する。国際交流事業が加速し盛んになっており、降ってわいたような騒動となっている。