新潟県が6日、それまで発表していた「クマ出没警戒警報」を「クマ出没特別警報」にレベルを引き上げたのに伴い、三条市でもクマ対策を強化した。防災行政無線やちらしの配布による市民への啓発、通学路の見守りやバス通学の変更などの児童生徒の通学時の安全確保などに取り組む。
児童生徒の安全対策では、クマの目撃情報が増えている下田地区では、バス通学への変更を行う。14日(火)から笹岡小と大浦小の通学バスを運行し、長沢小と飯田小の通学バス運行範囲を拡充。下田中の熱中症対策による通学バス運行を9月17日から継続しているが、引き続き継続する。
クマをひきつける誘引物となる不要な果実、カキやクリの受け入れと処分を行う。10月27日(月)まで土、日曜と祝日も休まず午前8時半から午後5時まで下田・栄サービスセンターと農林課で受け入れる。搬入する人は、ビニール袋などに入れて持ち込む。
三条市が認知したクマの目撃や痕跡の出没情報は、今年度は10月6日までに59件を数えている。これからさらにクマが多く出没すると予想されるなか、すでに昨年度1年間の22件の3倍近くにのぼっている。
三条市では、まずクマの被害に遭わないような行動をとり、クマに出会ったら慌てずゆっくり後退し、クマに襲われたら地面に伏せて頭と首を両手でガードするよう呼びかけている。