夫婦イラストユニット「はらぺこめがね」が手がける絵本の原画展が10日(金)、新潟県燕市の市立図書館で開幕した。26日(日)まで、入場無料。
はらぺこねがねは、1983年徳島県生まれの原田しんやさんと82年大阪府生まれの関かおりさん夫婦のユニット。ともに2005年に京都精華大学デザイン学科VCD卒業後、グラフィックデザイナーを経て、イラストレーターとして独立した。
11年にはらぺこめがねを結成し、12年に『フルーツポンチ』(ニジノ絵本屋)で絵本作家デビューした。「食べ物と人」をテーマに、絵本や挿し絵、ワークショップ講師など、幅広く活動している。
『やきそばばんばん』(あかね書房)で第9回ようちえん絵本大賞、『みんなのおすし』(ポプラ社)で第11回ようちえん絵本大賞特別賞、第30回けんぶち絵本の里大賞アルパカ賞、ほか数多く受賞している。
今回の絵本原画展では、『あける』『かける』『にくのくに』の3冊の絵本の原画56点を絵本にある文章やオノマトペを印刷したキャプションボードを添えて一堂に展示している。
印刷では表現しきれない微妙な色合いやタッチを間近で確認でき、1点ずつ作品として鑑賞できるのが興味深い。
初日は地元の燕こども園から年長児30人ほどが参加してオープニングセレモニーを行った。加藤博純館長とテープカットしたあと、ボランティアによる『かける』と『にくのくに』の読み聞かせを楽しんだ。
『にくのくに』に登場するキャラクターを使った顔出しパネルも展示。12日にはらぺこめがねが来燕して行われるワークショップは、申し込み開始初日で定員50人に達する人気を集めている。
平日は午前10時から午後7時まで、土、日曜と祝日は午後5時まで開館。原画展に関する問い合わせは燕市立図書館(0256-62-2726)。