新潟県燕市で鈴木力市長の任期途中の辞職に伴う市長選が12日、告示された。午前9時半までにいずれも新人の元会社員の佐々木剛氏(59)と元市議の佐野大輔氏(41)の2人が立候補を届け出た。19日の投開票まで一騎打ちと思われる1週間の選挙戦が火ぶたを切った。
佐々木氏の陣営は燕・戸隠神社で出陣式を行った。佐々木氏は決意表明で「わたしは行政、政治の経験はないが、35年間にわたり金融ビジネスの実務で培ってきた経験、知見、59年間の人生におけるさまざまな経験を生かし、このふるさと燕市を今まで以上に強く牽引し、さらに素晴らしい、もっと魅力あふれるまちにし、日本中、あるいは世界中からうらやましがられるような都市で、ぜひ燕に行ってみたい食べて住みたい,働きたいそういうふうに思っていただけるようなまちにしていく」と述べた。
さらに「鈴木市長が全身全霊をかけてつくられてきたこの素晴らしい燕市をこれからの厳しい時代にリーダーシップをとって、なんとかこの荒波を乗り越え、子どもの世代、孫の世代、次の世代、次の次の世代、さらには未来に向かって引き継げるよう、全身全霊をかけて市政に取り組んでいく」と誓った。
佐野氏の陣営は選挙事務所で出陣式を行った。佐野氏は学校現場や燕市職員、さらに民間となっても企業と学校をつなぐ仕事を続けてきた強みにふれ、「今、動かないと、今、市長としてこのまちを盛り上げていくんだと、よくしていくんだと、その思いと覚悟で市長選立候補を決めた」と話した。
「皆さんと一緒になって取り組む、皆さんとつくっていく、燕市をしっかりと引っ張って支えていく、そんな燕市長になっていきたい。稼ぐ燕市、育てる燕市、そして燕はひとつ、その先には、きっと燕がもっと良くり、盛り上がっていく、もっとみんなが住んだり働いたりしてよかったと思える、そんな燕市をつくっていきたい」とし、「市長になることがゴールではない。市長になってしっかりと燕市に責任を持って取り組む、そのスタートラインに立てるように、あと1週間、ぜひとも皆さんから協力をいただいて、佐野大輔を広めていただきたい」と支援を求めた。
街頭演説で佐々木氏は、立候補の経緯と決意表明、産業振興策、子育て・教育方針、福祉とまちづくり、行財政改革などにふれ、「現在、燕市はほかのエリアからもうらやましがられるような素晴らしい市。これからの厳しい時期を時期を乗り越えるには、わたしの民間で培った力を十分に発揮し,次世代、さらにその先まで働き続ける燕市をつくっていくために、わたしを燕市のリーダーにさせてほしい」。
佐野氏は街頭演説で、産業振興や農業活性化、教育・子育ての充実、地域の一体化を掲げ、「みんなでつくる燕市を目指して、この燕市のために燕市がもっともっとより良いまちになっていくために、もっともっと魅力あるまちになっていくために精一杯、燕の中を全力で走り回って動いて取り組んでいく」と訴えた。