新潟県警西蒲署は5日、西蒲区に住む70代男性からSNS型投資詐欺被害で10万円をだまし取られた届出を受理し、捜査している。
8月24日ごろ、男性がスマートフォンで動画共有SNSを閲覧していたとき、経済評論家をかたり投資を勧誘する広告をタップしたところメッセージアプリに誘導された。
男性は、評論家やアシスタントをかたる者とやり取りをして、架空の投資サービスに参加。「取引用の証券会社の口座」を見せられ、アシスタント役から「サービス利用者は毎日、収益が出ている」と説明を受けて相手方の話を信用した。
男性は10月24日に新潟市内の金融機関のATMで相手方から指定された金融機関の口座に現金10万円を振り込み、だまし取られた。
その後、男性は個人名義の口座に振り込んだことに疑問をもち、詐欺被害に気がつき、警察に届け出た。
西蒲署では、著名人が無料で投資教室を開催したり、確実に利益が出る投資話を無料で教えたりすることはなく、金を振り込む前に、なりすましを疑い、本人の公式アカウントからの発信情報などを確認するよう呼びかけている。
また、金融商品取引業者や暗号資産交換業者を利用するときは、金融庁・財務局に登録された事業者であるかを金融庁・財務局のホームページで確認する。?SNSやメッセージアプリを使って連絡を取りあっていても、一度も会ったことのない人から投資を勧められたら詐欺を疑い、最寄りの警察署に相談する。