2024年10月1日から通行止めにして道路改良工事が行われていた三条市大島、荻島地内の市道大島荻島線の延長約2.0kmが1年2カ月ぶりに27日、開通した。国と連携して信濃川の河道掘削で発生した土砂を盛り土に活用して市道をかさ上げ、拡幅して車の走行がスムーズな道路になった。

市道大島荻島線は、信濃川左岸の堤防上の道路。そのうち国道8号の接続部分から景雲橋たもとの交差点まで約2kmを通行止めにして道路改良工事が行われた。
道路の幅員が狭く、車両のすれ違いが困難な場所が複数あった。この課題を解消するため、国が信濃川の河道掘削で発生する土砂を市道に運搬し、三条市が舗装工事を行う事業連携を進めた。
幅員が最も狭かったのは、川側にある取水施設が高く盛り上がった部分が道路側に張り出した部分で、幅員は4.6mしかなかった。この部分だけ交互通行のような状態になり、危険で交通の障害になっていた。

そのため、盛り上がった部分の高さまで盛り土で堤防をかさ上げする手法で道路を拡幅して市道を付け替えた。最大で約1.4mかさ上げした。
ほかの部分では5〜6mの幅員を7mに拡幅。ほとんどの区間にこれまでなかった中央線を引いた。実際の工事区間は、国道8号の接続部分から800mと景雲橋近くの100mの合わせて900m.。
この盛り土に国土交通省が田上町内の信濃川で行っている河道掘削で発生した土砂を活用した。この土砂を今回の新潟市の遠隔地(25.1km〜44.8km)ではなく近隣(15km)の今回の工事へ運搬することで、1900万円の運搬コスト削減した。
三条市の事業費は約1億7000万円が、購入予定の土砂が国から無償提供されたことで約900万円を削減できた。

この道路改良の背景には、昨年3月に国道403号三条北バイパスが開通したことで、景雲橋をはさんで加茂、田上と三条市街地を結ぶルートとして市道大島荻島線の交通量が増えると見られた。済生会新潟県央基幹病院への救急搬送路としての活躍も期待され、道路改良の必要性が高まった。
27日午後3時の開通を前に滝沢亮市長と国交省北陸地方整備局信濃川下流河川事務所の栗林孝典所長が工事現場を確認し、担当者から工事概要の説明を受けた。
滝沢市長は「この道のひとつの大きな目的は、昨年3月に開院した県央機関病院へのアクセスを三条市はもちろん。県央地域全域から良くすることを目指していた」と開通を喜んだ。

栗林所長は「河道掘削を進めるなかで土砂が出たが、三条市の協力もあって近くに搬出することができ、コストカットにもつながった。治水事業も進み、コストカットもでき、かつ三条地域のためになる連携事業を進められたことは、非常にお互いウィンウィンで、今後もこうした連携をするなかで、地域の安全も高めつつ、地域に貢献する事業をどんどん進めていきたい」と述べた。
このあとも景雲橋たもとの交差点から100mの区間の工事が残っているが、通行止めはせず片側通行で工事を進め、年度内に完了する。