リーガルブランドの靴製造を担ってきたチヨダシューズ(本社・千葉県浦安市)の操業停止決定を受け、チヨダシューズの新潟工場がある加茂市の藤田明美市長は、取材に対し「加茂市にとっては相当つらい状況」と率直な受け止めを語った。

チヨダシューズは、加茂市須田地区の工業団地に新潟工場を構える。市内雇用を支え、同社で製造されたリーガルの革靴は加茂市のふるさと納税返礼品の「稼ぎ頭」としても知られてきた。
藤田市長は、「地元市民の雇用を本当にたくさん支えてくださっていた」としたうえで、ふるさと納税に力を入れる加市にとって「ふるさと納税の返礼品としても稼ぎ頭だった。扱えなくなっていくとすれば、市としてはかなりの痛手」と述べ、地域経済への影響の大きさを強調した。
返礼品の今後の取り扱いについては、「いつの時点で提供できなくなるのか、まだはっきりつかめていない」とし、「現在、情報収集を進めている段階」と説明。突然の発表に市としても状況の把握に努めている。
新潟工場で働く全従業員63人が退職の見通し。藤田市長は「63人という人数は加茂市にとって決して小さくない」とし、「最終的な再就職の状況なども含め、市としてできることがあれば最大限サポートしたい」と語った。
「加茂でリーガルを作っているというのは、市の自慢でもあった」と藤田市長。「その誇りが失われてしまうのは本当に悲しい」と長年、続いてきた地場製造のあかりがひとつ消えることを重く受け止めている。