靴メーカーのリーガルコーポレーション(千葉県浦安市)は9日、構造改革の一環として、100%子会社のチヨダシューズ(浦安市)の操業を停止すると発表した。チヨダシューズは新潟県加茂市に新潟工場を構え、リーガルブランドの紳士靴製造を担ってきた国内生産拠点。1924年(大正13)の創業から100年を超える歴史があり、長年、続いてきた加茂市での靴づくりに終止符を打つ。

発表では、チヨダシューズは2月28日付で操業を停止し、解散、清算手続きに入る。ビジネスシューズ市場の縮小や需要構造の変化を背景に、生産能力と販売規模の乖離が大きくなっていた。操業停止に伴い、同社従業員が退職する見込みで、リーガルグループ全体でも人員削減が行われる。
この構造改革による退職者は、リーガルの希望退職者50人ていどとチヨダシューズ全社員63人の合わせて113人ていどを予定する。
新潟工場は、加茂市における代表的な製造業のひとつとして長年、稼働してきた。リーガルの定番ビジネスシューズを中心に、国内生産ならではの品質を支え、地域雇用の受け皿としても重要な役割を果たしてきた。
新潟工場で製造されたリーガルの革靴は、加茂市のふるさと納税返礼品としても提供されてきた。返礼品には定番モデルのREGAL 2504 プレーントゥや複数のビジネスシューズをラインナップし、市外からの寄付獲得に一役買っている。
地場産業と全国ブランドを結びつける象徴的な返礼品だが、今回の操業停止により、返礼品としての継続は困難になる見通しだ。
リーガル側は今後、生産体制の再編と効率化を進める方針を示しているが、加茂市に工場を置く意義を体現してきたチヨダシューズの操業停止は、地域経済に少なからぬ影響を与えそうだ。
雇用面に加え、「加茂で作られたリーガル」という物語性をもつ製品や返礼品が姿を消すことは、市にとってもひとつの転換点となりそうだ。