新潟県燕市は10日、燕・弥彦総合事務組合(管理者・佐野大輔燕市長)に派遣している職員1人を懲戒処分としたと発表した。市内の工事現場で、居住者の許可を得ないまま給水管の切回し工事を決定し、その後の不適切な作業により住宅設備に被害を生じさせた。
処分を受けたのは、燕・弥彦総合事務組合水道局に勤務する主任級の60代男性職員。1カ月の減給10分の1とした。
市によると、職員は昨年11月4日、燕市内で行われていた側溝布設替工事で、一般住宅の給水管が工事の支障になるとして、現場で作業をしてたいた水道工事業者に急きょ、給水管のルートを切り替える切り回し工事を依頼した。
本来は居住者の許可を得る必要があるが、たまたま現場で水道工事業者が作業していたこともあり、居住者が不在だったにもかかわらず、現場で工事の実施を決め、依頼した。
その後、切り回し工事後のエア抜き作業や量水器(水道メーター)の接続作業を本来とは異なる不適切な手順で行った結果、住宅の庭や量水器、ブロック塀を泥水で汚したり傷つけたりした。さらに給水管内に泥水が流入し、給湯設備などに目詰まりが発生した。
加えて、作業後の清掃が不十分なまま居住者への説明を行わずに帰局し、上司への速やかな報告も怠っていた。これを受けて、市は管理監督責任としてこの職員の上司2人も厳重注意とした。
市は原状復帰の作業を進めている。今後、全職員を対象に改めて法令遵守や服務規律について指導を徹底する。市は「職員の不適切な対応により市民の信頼を著しく損ねたことは誠に遺憾。法令遵守と服務規律の徹底を図り、再発防止に取り組む」としている。