新潟県燕市の佐野大輔市長は15日、昨年10月に市長選してから初めての予算編成となる令和8年度当初予算案を発表した。一般会計は483億5,700万円(前年度比1.8%、9億600万円減)で、合併後最大だった前年度に次ぐ規模となり、「稼ぐ燕市」「育てる燕市」「燕はひとつ」を柱に編成した。

佐野市長は会見で、「立場や世代を超えた『みんなでつくる燕市』の理念のもと、変化の兆しが見える予算にした」。就任後、約3カ月という短期間での編成だったが、「今回の予算自体がみんなでつくった予算だ」と強調した。
一般会計の借換分を除く実質的な予算規模では、448億8,617万円で前年度比較1.1% 、5億228万円減。また、特別会計は国民健康保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、介護保険事業特別会計とも増え、前年度比3.%、5億1,841万円増の171億7,047万円とした。


一般会計の歳入の市税については、個人市民税が給与所得増加等による増で、前年度比5.8%増の53億1,912万円、法人市民税が直近の申告状況などを踏まえて前年度被7.7%減の43億4,095万円、固定資産税は法人の設備投資が旺盛なことから3.7%増の55億4,812万円とした。
鈴木力前市長のスローガン「日本一輝 いているまち燕市」を引き続き掲げながら佐野市長の「稼ぐ燕市・育てる燕市・燕はひとつ」を重ね、人口減少に立ち向かい、燕市総合計画の3つの人口戦略の体系に沿った施策に取り組み、新規41事業、拡充59事業、臨時14事業を展開する。


「稼ぐ燕市」「育てる燕市」「燕はひとつ」の柱ごとに重点事業をリストアップした。「稼ぐ燕市」は「ものづくりのまち燕」を進化・発展させる取り組みとして新規で新産業創出事業71万円と事業承継基礎調査138万円、拡充で地場産業販路開拓事業3,429万円とISO90101等認証取得支援事業(ものづくり品質シンカ事業)200万円。
生産性向上・働きやすい職場づくりを支援する取り組みとして新規でDX計画策定支援補助金(中小企業DX推進支援事業)200万円と工場等暑熱対策総合支援事業(働きやすい職場環境整備支援事業)3,600万円。
持続可能な農業経営に向けた取り組みっで、新規で踏み出せ!農業!スタートアップ事業704万円、つばめ稼ぐ農業支援事業3,100万円、有害鳥獣対策事業529万円、拡充で農産物消費拡大事業492万円。
観光消費の拡大に向けた取り組みとして拡充で燕ソウルフード観光プロモーション事業143万円と産業観光受入体制整備事業255万円。国内外の観光誘客に向けた取り組みとして新規でインバウンド対応に関する調査事業(観光誘客促進事業)13万円、拡充で佐渡・八十里越等誘客プロモーション事業(観光誘客促進事業)107万円。
「育てる燕市」では、保護者を支える取り組みとして、拡充で学校給食費保護者負担の軽減9,519万円、新規で医療的ケア児等レスパイト(一時預かり)事業437万円。安心して子育てできる保育環境の整備で、新規で玄関ドアロック・防犯カメラ導入事業2,280万円、新規で私立園ICT化推進補助事業480万円。
学びを支える体制整備と燕らしい特色ある教育の推進として、新規で燕市不登校対策 新 ~COCOLO“T”(燕版COCOLOプラン)〜5,059万円、 拡充でつばめ長善プロジェクト4,726万円。
「燕はひとつ」では、市政との関わりの創出として新規で市民とのふれあ いトーク(広報広聴費)14万円、新規でこども会議(仮称)(児童福祉総務費)8万円、市民活動を支える取り組みとして拡充で自治会運営支援事業 拡(町内関係費) 145万円、拡充で協働のまちづくり推進事業265万円。
さらに合併20周年記念事業としてつばめ桜まつり・分水おいらん道中、各地区夏まつり、越後くがみ山酒呑童子行列などの恒例行事などを拡充するほか、新規で公民館活動の祭典を開く。
さらに生活を豊かにする新たな施設整備として臨時でB&G海洋センター移転改築事業8億6,840万円、拡充でサッカー場整備事業6億3,660万。交付金等を活用した物価高対策のメニューも用意した。
佐野市長は、市長就任から1週間後ぐらいから予算編成の方針を決めるところからスタートし、3カ月くらいで作り上げた予算とし、職員の力もあり、みんなでつくる燕市と掲げているように「まさに今回のこの予算自体がみんなでつくった予算という認識」と
「期間がない中だったが、変化の兆しは出せる形にはなった」
燕市職員を10年間、勤めた経験があり、予算編成の流れは染みついている。「いつもだと10月くらいから予算編成が始まってくるが、重点として見ているところ以外はだいぶ早めに動いていただいて、積み上げをしていただいたと聞いている。前倒しで動いていただいたおかげで、今回のこの予算は10月から動いて3月という形で出せた」と振り返った。
また、「やりたいという気持ちだけでバランスを崩したくないなと、まずは鈴木市長の予算をしっかり引き継いで予算をつくった」とし、「各課の職員と企画財政課が一生懸命、動いていただいてできた。担当の職員が本当に苦労したと思う」と感謝した。