3月3日の「ひな祭り」にあわせて新潟県新潟市西蒲区岩室温泉で20日から3月8日までことしも「ひな巡り」が開かれている。旅館や商店、寺など33カ所にひな人形が展示され、温泉街をまち歩きしながらさまざまなひな人形を楽しめ、メイン会場の能面アトリエ「無匠庵(ぶしょうあん)」では、小学生ボランティアがデビューした。

2012年に岩室温泉のまちあるきのおもてなしとして、かつて芸妓(げいぎ)の置屋だった風情ある建物を使った無匠庵を見学してもらおうと、ひな人形も飾ったのが始まり。15年から毎年、ひな祭りにあわせてひな巡りを行い、年々、規模を拡大して今では岩室温泉の春を呼ぶ風物詩として定着している。
岩室温泉『ひな巡り』のメイン会場・能面アトリエには、2階建ての建物に所狭しとひな飾りが展示されている。前船でやってきたと思われる享保(きょうほう)びなをはじめ、木目込み人形、つるしびな、木彫、土人形など時代も手法も多様なひな人形が並んでいる。

無匠庵では、まちあるき団体「いわむろ案内人(あんないびと)」が中心となって展示物の案内に当たっているが、ことしは小学生ボランティアが加わった。
いずれも岩室小学校4年生の小倉悠生君(10)と堀越悠大君(10)の2人。週末を中心に来客に対応している。展示物の説明は行わないが、玄関で来客を出迎えて、見学の順路などを案内している。

親からの勧めもあって自主的にボランティアに手を上げた。案内の内容もほとんどが即興と言う。
玄関をくぐると「右回りに進んでゆっくりご覧ください。お時間があれば2階にもいろいろな展示物がございますので、お楽しみください」などと話してくれる。
階段を上がろうとすると「大変滑りやすいのでお気をつけください」。おとな顔負けのおもてなしに訪れてた人は「大したもんだ」、「私よりずっと立派」、「声もいいね」と驚き、目を細める。

2人は「ふつう。お客さんはみんな優しいですね」と至って冷静に対応している。これからも週末はできるだけ案内役を務める予定で、2人のアイドルに会えたらラッキーだ。
また旧巻信用組合の建物に開設された「光の森学園 地域交流校舎」は、初めて展示会場に。22日はお抹茶セットの提供や石に描くねこの絵付け体験も行った。

松岳寺も今回、初めてひな人形を展示している。このあとも3月1日午後1時半からいわむろや「伝承館」で五葉会 民謡の会の歌や踊り、7日は「穂々」で岩室温泉オープンデー、8日午後1時半から光の森学園 地域交流校舎で花鼓による和太鼓演奏など、関連イベントが盛りだくさんだ。