三条・燕・西蒲・南蒲広域養護老人ホーム施設組合が運営する広域養護老人ホーム「県央寮」(新潟県三条市吉田・樋口達雄寮長)は4日、匿名の寄付金300万円で整備したカラオケシステムと高画質テレビのお披露目会を開き、入所者がさっそく歌声を響かせて新設備を楽しんだ。

寄付は2024年9月、匿名を条件に寄せられた。「県央寮のために使ってほしい」との申し出だったためいったん、寄付を財政調整期金に積んで入所者の生活の快適さや福祉の向上、心身の健康維持につながる活用方法を検討した。
その結果、集会室に100インチの大型高画質テレビと最新のカラオケシステムを設置し、合わせて操作用のタブレットやスピーカーも設置したほか、55インチテレビを談話室2室と娯楽室に1台ずつ設置。さらに機器を活用するためのWi-Fi環境整備や配線工事も行った。
これまで県央寮に設置されていたカラオケ機器は約30年前の1998年導入。入所者からは「新しい曲を歌えない」、「機械が古い」といった不満があった。今回導入した新システムはネットで曲をダウンロードするので、最新曲にも対応する。

お披露目会で樋口寮長は「入所者の皆さんの快適な生活や健康づくりに役立てるために検討した。寄付してくださった方に心から感謝したい」とあいさつ。設備の紹介のあと、雛祭り会のカラオケ大会でこけら落としにした。
入所者13人が参加し、トップバッターは「君こそわが命」を熱唱。さらに「新潟の人」などを歌い上げ、大画面と迫力の音響の中で会場は大きな拍手にわいた。

参加した入所者で元バンドマンの男性は「今まではベース音がちょっと強すぎたけど、前から後ろから音に包まれて歌いやすい」とシビアに評価。ほかの入所者は「音が包み込まれるようで歌いやすい」、「画面が大きくて見やすい」と喜びの声。入所者自治組織の互助会会長は「こんな立派な設備は初めて。本当にありがたい」と感謝した。
新しい設備はカラオケクラブの活動だけでなく、誕生会や季節行事、レクリエーション、連絡集会などでも活用される予定で、県央寮では「入所者の交流や楽しみの場として大切に使っていきたい」としている。