新潟県燕三条地域のものづくり企業をキャラクター化したトレーディングカードゲーム「燕三条TCG匠の守護者」の大会が7日、三条ものづくり学校で開催された。主催は燕三条匠の守護者プロジェクト(結城靖博代表)。

大会は、同日リリースされた復刻弾「温故知新」の発売を記念して行われた。シリーズとしては初の全年齢対象のTCG大会。小学生からおとなまで15人が参加し、地元燕三条からのエントリーのほか長岡市や東京都からの参加者も。地域発のカードゲームを通じた交流の場となった。
新ルール「PPPバトル」を採用した。従来の小学校低学年向け大会ルール「Rebootバトル」とは異なり、おとなのTCGファンも楽しめる戦略性と戦術性を重視したゲームシステム。30枚のカードでデッキを構築して対戦する形式だ。
1回の対戦は約20分ほどで、テーブルをはさんで向き合う参加者は真剣そのもの。カードの能力や戦術を読み合いながら静かな緊張感の中でゲームが進んだ。

参加者全員がスターターパックをそのままデッキとして使用して対戦したが、通常の大会では各プレイヤーが30枚のカードを自由に組み合わせてデッキを構築して参加する。
匠の守護者のこれまでのルールでは、カードは火・水・木・風・土の5つの属性を持ち、それぞれの属性の相性をもとに戦うシンプルな仕組みを採用していた。
今回、発売された復刻弾ではルールが大きく進化した。守護者カードそれぞれに固有の能力が設定され、その能力を組み合わせて戦うTCGらしい戦略性が加わった。
さらに、シリーズ第1弾から第7弾までに登場した過去のキャラクターにも新たに固有能力を追加。カードデザインも一新した復刻版だ。
これまで遊んできたプレイヤーにとっては懐かしいキャラクターが新しいゲーム性で再登場する形となり、会場ではカードを見比べながら盛り上がることもあった。

大会では、3位以上の入賞者には、三条市の老舗料亭「遊亀楼魚兵」、燕市に新たに完成した産業観光拠点施設「ビンテージホール」、新潟たれかつで有名な「とんかつ三条」などのお食事券や招待券を贈った。入賞者からは「地元のお店で使えるのがうれしい」といった声も聞かれた。
燕三条TCG匠の守護者は、日本アニメ・マンガ専門学校(JAM)の学生デザイナーが燕三条地域の企業を擬人化して制作するトレーディングカードゲームとして2019年にスタートした。
地域企業と学生クリエイターが協働してキャラクターを制作する産学連携プロジェクトで、これまでに200社以上の企業がカードとして登場するなど地域を巻き込んだ取り組みとして注目されている。
主催する結城代表は「新しいカードゲームルールでは、小学生だけでなく、中学生や高校生、大学生でも楽しめるルールになっている。学校の部活動やサークルなどで匠の守護者TCGを体験してもらい、地域の企業やものづくりに興味を持つきっかけになればうれしい」と話している。

また匠の守護者プロジェクトでは、3月10日から第8弾となる新シリーズの参加企業募集も開始。9月の発売に向けて30社の新規企業を募集している。参加費は5万5000円。
日本アニメ・マンガ専門学校の学生が5月ごろに企業取材を行い、その内容をもとに企業を擬人化したキャラクターカードを制作する。
地域企業と学生クリエイターが協働して生み出す燕三条発のカードゲームは、TCG大会やイベントを通して今後さらに広がりを見せそうだ。