4月19日投開票の新潟県三条市議選(定数22)に向け、新人の紙箱製造業・相場浩氏(57)=三条市西四日町1=が16日、記者会見を開いて無所属で立候補を正式表明した。後援組織として「三条を愛する会」を立ち上げ、「よく歩き、よく聞き、三条を動かす」を基本姿勢に掲げ、市議への挑戦を決断した。

齋藤孝之輔後援会長が冒頭、「相場氏は決して前に出るタイプではないが、誰よりも現場に入り、声を聞き、物事をまとめる力をもつ人物。地域産業とともに歩んできた経験を三条の未来につなげてほしい」と期待を寄せた。
相場氏は「三条で子育てをしながら暮らしてきたなかで、さまざまな世代の市民の声を聞く機会があった。外から三条を見る機会も増え、つたない経験や知識だが、市の役に立てることがあるのではないかと考えた」と出馬の理由を説明。仲間からの後押しや地域活動の経験を通じ、「57歳という今が決断のタイミング」と語った。
これまで三条エコノミークラブ第43代会長や三条祭り若衆会第26代会長、三条歴史文化担い手育成会初代会長などを歴任。三条祭り大名行列200周年記念事業実行委員長も務めるなど、地域活動に幅広くかかわってきた。現在は第一中学校PTA副会長や自治会役員なども務める。

政策の柱として掲げたのは「三条ローカル・ネクスト」。三条らしさと持続可能性を軸に、産業「ものづくりの誇りを次世代へ」、絆「お祭りと地域コミュニティの再生」、地域教育「持続可能な『創り手』を育てる」の3分野を重点に取り組む。
産業では、ものづくりの現場にかかわってきた経験を生かし、「三条の価値を見つけ直し、編集し直し、外へ発信していくことが必要」と強調。観光との連携も含め、地域産業の魅力を高めていく考えを示した。
地域については、三条祭りや自治会活動の経験から「祭りや地域コミュニティーは地域を維持する舞台装置」と提示。人と人のつながりを再生し、防災や地域力の強化につなげる。
さらに子ども分野では、子ども大名行列の運営やPTA活動の経験を踏まえ、「地域らしさにふれる経験が地域を大切にする気持ちを育てる」とし、持続可能な地域を担う人材育成を重視する姿勢を示した。

市政への評価については「三条はいいまちで、もっと前へ進めるまちだと思う」。最大の課題は人口減少。自身の子どもの学校で入学予定児童が大幅に減る状況を例に挙げ、「子どもが減る実感は強い。地域の活力にかかわる大きな課題だ」と危機感を示した。
相場氏は1968年三条市生まれ。三条小、第三中、新潟明訓高校、明治大学理工学部機械工学科卒。紙箱製造の相場製作所代表を務め、自社ブランド事業や地域観光事業にも取り組んでいる。
市議選のたびに相場氏が立候補するのではとうわさされ、冗談まじりなのか直接、立候補を勧められることもあった。何度か選挙応援などにかかわったこともあるが、あえて政治家からの応援は遠慮した。
色眼鏡で見られることなく、しがらみにとらわれずにフリーハンドでいたいという、ここはゆずれない相場氏のこだわりだ。「三条を愛している人たちの思いを真ん中に置きながら、市民の声を整え、市政に届けていきたい」と相場氏は抱負を述べた。
3月22日に事務所開きを行い、4月2日に市内で集会を予定する。後援会役員はほかに嘉瀬一洋幹事長や梨本次郎事務局長を置く。