新潟県三条市の二十歳を祝う会がことしも「春分の日」の20日、燕三条地場産業振興センターで開かれた。対象者903人のうち72.4%に当たる654人が出席し、うららかな彼岸晴れの下、たがいに二十歳の節目を祝った。

3連休に当たって帰省しやすかったこともあるのか、出席率は高く、昨年の昨年68.5%を上回り、コロナ禍前の2019年の77.2%以来の高率だった。
式典は、国歌斉唱、市民憲章唱和に続き、滝沢亮市長が式辞。滝沢市長は少子化や人口減少が語られる時代にふれながらも、会場を埋めた若者たちの姿に「これだけパワーあふれる皆さんがこれから社会の主役となって活躍してくれると思うと、日本の未来は明るいと心強く感じる」と期待した。

そのうえで、SNSなどを通じて同世代の活躍が目に入りやすい時代だからこそ、「周りがキラキラして見えても焦る必要はない。自分のペースで一歩一歩進んでほしい」と呼びかけた。
「場合によっては立ち止まってもいい。友人や家族、先生などいろんな人に相談しながら、自分のスピードで歩んでほしい」と語り、市としても若者の歩みを支えていくと背中を押した。
森山昭市議会議長は祝辞で、「二十歳は人生における大きな転換点」とし、「自由には責任が伴う。その責任を受け止めながら、失敗を恐れず何事にも挑戦してほしい」と激励した。

先行きが見通しにくい時代でも、「皆さん一人ひとりの情熱と行動が、三条の力となり未来を切り開いていく」と期待を込めた。
続いて二十歳代表の三条看護・医療・歯科衛生専門学校看護の鈴木栞奈さん(20)=本成寺中=と新潟青陵大学福祉心理子ども学部2年の溝口小粋さん(20)さん=大島中=が「二十歳のことば」を述べた。

式典後はアトラクションや抽選会、記念写真撮影が行われた。パンフレットには「大人の階段を引き返さないこと」「迷惑をかけないこと」「出会いを大切にすること」「友を大切にすること」「裏切らないこと」とユニークなメッセージも掲げられ、はたちの節目にふさわしい一日を演出した。

会場にはスーツや振り袖、はかま姿の若者たちが次々と集まり、旧友との再会を喜び合いながら晴れやかな表情を見せた。
自分の名前のあるのぼり旗や一升瓶を没収されるグループもあり、二十歳が運転する車に人がひかれそうになってひやっとするひとこまもあった。

天気が良かったこともあってなかなか会場に入らなかったが、定刻通りに開式。式典中は静か厳粛に行われていた。