燕三条貿易振興会 (事務局:三条商工会議所) 蒲澤修利リポート
新潟県燕三条地域の企業が集結する「燕三条工業與工藝文化交流展『之間(In between)-2026』」が26日、台湾・台北市の松山文創園区で開幕した 。初日の売上高は約2800万円に達し、前年初日の約1250万円を大きく上回る好スタートを切った 。本年より入場を有料化したものの客足は途絶えず、日本の地方発ブランドが海外市場で高い訴求力を持つことを実証する形となった。

■ 有料化も集客衰えず、熱気あふれる会場
会期は29日までの4日間 。本展では来場者の購買意欲向上とイベントの質的担保を目的に、当日券280台湾ドル(前売券230台湾ドル)の入場料制度を新たに導入した 。一部で集客への影響が懸念されたが、開幕前の平日午前から約200人が列をなし、開場と同時に目当てのブースへ向かう来場者でごった返した。用意された多数の金属製買い物カゴが即座に不足するなど、台湾消費者の「本物」への渇望が浮き彫りになった。

■ 高単価商品と限定品が売上を牽引
特筆すべきは、高価格帯商品や台湾限定モデルの力強い動きだ。各社ブースでは想定を上回る実売が続いている。

■ 「体験」と「対話」によるファン獲得
単なる物販にとどまらず、ブランドの背景を伝える試みも奏功している。全日午前9時からの「ファストトラック」では展示エリアのみを先行開放し、出展者が製品の魅力を直接解説 。さらに、玉川堂や高儀、山崎金属工業らによる職人技のワークショップも連日開催されている 。27日には滝沢三条市長らによるトークショーも行われ、定員48名の客席が満席となる盛況ぶりを見せた。

■ 最長1時間待ちの「嬉しい悲鳴」、底知れぬ購買インパクト
初日、会場の熱気を最も象徴する光景となったのが、中央レジにできた長蛇の列だ。金属製のカゴを2個、3個と持ち歩き、商品を溢れんばかりに抱えた来場者が殺到。精算まで最長1時間待ちとなる事態はまさに「嬉しい悲鳴」であり、日本の高単価な金属製品がこれほどまでに大量購入されるという、底知れぬ購買インパクトを見せつけた。
この圧倒的な反響に対し、現地の台湾側パートナーが即座にレジを2台追加手配いただき、2日目にはオペレーションが劇的に改善され、待機列のストレスが解消。これにより、来場者が会場を2周、3周と回遊し、作り手との対話を楽しみながらさらなる追加購入に及ぶという、極めてポジティブな好循環を生み出している。
「之間-2026」は、高品質な日用品を求める台湾市場のニーズと、燕三条の技術が見事に共鳴した結果と言える。週末に向けてさらなる来場者増が見込まれる中、同展は地方創生と海外展開の新たな成功モデルとして大きな注目を集めている。






