インドネシア・ジャカルタで2月に開かれた「The Crown of Japan Grand Final 2026」で特別賞を受賞した高橋(旧姓・福田)里沙さん(32)が13日、加茂市役所を訪れ、市長代理の五十嵐裕幸副市長を表敬訪問した。高橋さんは旧加茂雪椿クイーンとして活動した経歴を持ち、加茂市との縁を今も大切にしながら、国際舞台で得た経験や今後の目標を語った。

高橋さんは新発田市在住。受賞時をイメージした装いで訪れた。ジャカルタで着用したドレスは現地レンタルだったため持ち帰れず、「本当はそのドレスを着たかったが、購入には手続きもあって難しかった。似たようなドレスをこの日のために用意した」と話した。
大会はこれまで国内開催だったが、流れを変え、ことし初めて海外のジャカルタで行われた。主催者側には「日本大会をあえて海外で開くことで国際交流につなげたい」という思いがあったと言う。
インドネシアはミスコン文化の熱量が高く、現地の支援も厚かったといい、「日本代表だけが世界に行くのではなく、ファイナリストの立場で海外を経験できたことは本当にありがたかった」と振り返った。
ステージでは、日本らしさをどう表現するかを直前まで考えた末、ランウェー上で忍者をイメージしたポーズを披露した。「せっかくジャカルタに来たのだから日本らしさを出したいと思って、始まる30分前に忍者をやろうと決めた」。会場でも好評で、「やってよかったと思った」と笑顔を見せた。
ジャカルタ滞在中は在インドネシア日本大使館も訪問した。大会そのものだけでなく、国と国をつなぐような経験もでき、「4日間はハードスケジュールだったが、すごく濃い時間だった」。
書類選考通過後に海外開催と知った。高橋さんは「ジャカルタ開催と最初から分かっていたら、たぶん応募していなかった。英語はまったく話せないので不安だった」と振り返る。
スピーチは自力で覚え、現地では簡単な単語をつないで意思疎通を図った。ほかのファイナリストやスタッフの助けを借りて乗り切った。
高橋さんは2019年に加茂市で開かれた雪椿まつりのミス雪椿コンテストで、ミス雪椿クイーンに輝いた。しかしミス雪椿クイーンとしての活動は、妊娠やコロナ禍の影響で十分に活動できない時期もあった。
それでも当時の経験が、その後再びコンテストの世界に踏み出す大きなきっかけになった。「雪椿クイーンの経験があったからこそ、結婚してからでも挑戦できるのではと思えた」と話した。
一方で、結婚後は体重が増えた時期もあり、コンテスト出場を機に体づくりにも本格的に取り組んだ。トレーナーの指導を受け、食生活を見直し、半年で10キロ減量した。「お酒やカップラーメン、菓子パンも控え、和食中心にして週2、3回ジムに通った。コンテストがなければ痩せるきっかけはなかった」と語った。

挑戦を重ねるなかで、「グランプリがすべてではない」と感じるようになった。今後は自身が前に立つだけでなく、事務局の立場で新たな挑戦者を支える考えだ。
「新潟はコンテストに興味があっても、最初から自分には無理と思って応募しない人が多い印象がある。向いているか向いていないかは、やってみてから決めればいい」。ビューティーキャンプや大会準備を通して学べることは多く、とくに若い世代に一歩、踏み出してほしいと願う。
加茂市については、ミス雪椿クイーン時代から地域の人たちの温かさに支えられてきた。「加茂の人は本当に優しい。きょうも朝、加茂でヘアセットをしてもらい、美容室の方が市役所まで送ってくれた」とにっこり。
公開審査のときにも応援団が駆けつけてくれ、加茂の人たちの後押しが忘れられない。「加茂とは縁もゆかりもなかったが、選んでいただいて本当によかった」と感謝した。
今後は、ミス・ジャパン関連のビューティーキャンプの一環として、ファイナリストを加茂に招き、まち歩きなどを通じて地域の魅力を伝える構想も披露した。「三条や燕に目が向きがちだが、加茂もいいところだと伝えたい」。加茂の発信にかかわりたいと意欲を見せた。
五十嵐副市長は、高橋さんが今も加茂の名前を出しながら活躍していることを聞き、「そうやって加茂という地名や思い出を語ってもらえることがありがたい」と感謝した。
高橋さんは、かつての雪椿クイーンとしての経験を土台に、新たな舞台で特別賞という結果を残した。国際経験を糧にしながら、今後は自らの挑戦に加え、新潟の女性たちの背中を押す役割も担っていく考えだ。
また、毎年9月に開催されるミス・ジャパンの新潟代表選考会「2026 ミス・ジャパン 新潟大会」を7月25日か26日に初開催される。4月28日(日)までエントリーを募集している。エントリーしたい人は、4月28日までにミス・ジャパン新潟大会のInstagramのDMに「エントリー希望」と送る。