帝国テータバンク新潟支店によると貨物自動車運送業の有限会社アイワ運輸(三条市西潟)は、15日に事業を停止し、事後処理を阿部理順弁護士(三条市東三条1)に一任、自己破産申請の準備に入った。負債は約1億円。
同社は1981年(昭和56)に創業、86年(昭和61)3月に法人改組した貨物自動車運送業者。工作機械や金型、自動車部品などの運送を手がけるほか、軽貨物運送にも対応していた。
地元運送業者や製造業者を得意先に、関東地区を主な配送エリアとして展開。2019年2月期には年収入高約1億2900万円を計上していた。
しかしその後、ドライバー不足などを背景に大型トラック部門を縮小し、4トン以下のトラック10台ほどによる下請け受注に終始。2023年2月期の年収入高は7000万円台に低下し、燃料費や車両コストが重荷となり、赤字決算が続いていた。
この間、ゼロゼロ融資などを利用したがドライバー不足、燃料費の高騰など各種コスト高のなかで価格転嫁も進まず資金繰りは悪化。後継者問題も抱え支えきれず今回の事態となった。