特別養護老人ホーム「あわやまの里」（新潟市東区粟山）などを運営する社会福祉法人健悠会（同所）は6月28日、新潟地裁へ自己破産を申請し同日、破産手続き開始決定を受けた。負債は約3億9000万円。施設運営は別法人へ譲渡を予定し、それまでの間、事業は継続する。

帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は2007年7月に新潟市東区にある建設業者の関係会社として設立された老人福祉事業者。08年に「あわやまの里」（利用定員29人）を新築し、運営をスタートした。

10年にショートステイ施設、21年にはリハビリ特化型デイサービス（利用定員は午前・午後で各18人）を併設するなど事業領域を拡大。23年3月期の年収入高は約1億7700万円を計上していた。

しかし、同業者との競合や新型コロナ禍を背景に稼働状況は計画を下回り、連続赤字から脱却できず債務超過が続いていた。施設の新築時に導入した多額の借入金の返済が重荷となっていたほか、エネルギー食料品価格などの物価高騰も加わって
厳しい資金繰りが続き、今回の措置となった。

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