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松縄嘉彦燕三条JC理事長ロングインタビュー(2)(2000.12.21)
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各論反対をどう克服するか。
三条と燕が一緒になればわかるんじゃないですか。上越市が30年経ちますけども30年経ったらあんな町になっちゃうんですよ。例えば直江津の駅前なんかさびれてますよね。高田もしかりですけど。新しい町として、上越としては素晴らしい町ができているわけですね。それは合併するからすべてがバラ色ではないと思う。物事、何でも裏表、陰日向があるわけですから。
ただし、このままじゃ、もう、だめでしょうと。それだけなんです。ただ、上越にしたってこのままでいいかっていうことであれば、頸城地方の広域合併という話も出ていますから。福島県の郡山は30万人前後で新幹線駅も高速インタもあるんですけど、日本の今の国力にあったなかでは、30万人というのは、いちばんいい、くくりじゃないのかなと思っています。
離島や山間部はまったく別として、平野部におけるなかでは、とくに新潟県の中心ではそれぐらいの規模がいちばん、いいのかなと思っています。
合併した場合としない場合で、より具体的に県央の将来像を提示して市民から判断してもらう必要があるのでは
11市町村を鳥瞰図(ちょうかんず)で境界をなぞるとトリが羽を広げた形に似ていることから、私どもではウイング・シティ構想というものを7、8年前にたてて、業界だけではなくて、いろんなところにも、お配りしたんです。今までは直接的な行動をとらなくても、未来はこの方向がいいだろうということで、いろんな提案をさせていただいたつもりなんですけど、何ら功をなさなかったと。
結局、青年会議所の連中が何か言ってるわ、という風にしかとらえられなかったというのもあるんです。結局、提言しかないと。お前らないじゃないのっていう、厳しい意見をいただいたこともあるんですけども、であれば本当に僕らルビコン川を渡るっていうか、血も流さなきゃいけないと思いましたけど、そっちの方向に踏み出しました。議員さんであれ、(合併)しなければこうであるっていうことは出してませんでした。ただし、一緒になればこんなに素晴らしい町になるんじゃないですかという提案は何回もさせていただきました。
(地元では)危機感ないんじゃないですか。自分が食べて行ければいいやと。子どもには勉強してもらって、いい大学に行って、ここに帰って来なくていいよと。ですから反面、ずるいですよね。僕はそう思います。皆さん、イヤなことは黙っていたいでしょうから。僕もそうですけど。そういうものは出そうと思えば出せるんですけど、こじつけじゃないですけど、若者らしく明るい方を考えた方がメンバーにとってもいいだろうと、明るい方向しか考えていないんですけど。それは恐ろしいと思いますよ。
これから先、5年後、10年後。例えば人口構成を見たって65歳以上が占める割合が相当数になるわけですから、ということは、県央においてもどんなに定年延長したって65を過ぎてまで会社で働いてくれっていうのはなかなかないと思うんです。ということは、この地域も稼げる人間がいなくなっているっていう、それをねえ、議員の方は考えてほしいですよ、本当に。
ITを合併のモチベーションに利用する考えはないか。
たまたま今回、こういうことで市役所へ行きましたけど、職員の方によくこんなとこで仕事できるねっていう。天井は低いしねぇ。書類はいっぱいあるし。こんなとこでやってるんだと、かわいそうと思いますよね。彼らに稼げったって、それはできないわけですから、行政サービスということでやっていただかなければならないなかで、相当、行政マンも不満はあるんじゃないですか。
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