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県央のサクラ写真館〜Vol.5「三条の名所」(2001.4.16)

つい一週間ほど前に花便りが届いたサクラだが、早いものでもう終盤。三条市内のサクラの名所も最後の満開の桜花を競っている。

16日は久しぶりに穏やかな青空が広がった。まずは法華宗総本山本成寺。参道のサクラはすでに散り始めから花吹雪だが、同寺鐘楼堂外の池のほとりに立つサクラは今まさに満開で“トリ”を飾っている。

本成寺のサクラ

サクラはどこの国でも珍しくないが、米国・ブッシュ大統領のブリーフィングのバックに咲くサクラはなぜか違和感を感じてしまうのが日本人。正反対に本成寺のように寺社仏閣に咲くサクラこそ、日本人にはしっくりくる。

どこをとっても、どこから見ても絵になり、三脚を用意して写真撮影する人も多く、今なら三条で“一押し”のサクラだ。

続くは三条市中新、三条市浄水場のサクラ。敷地北側の通称“水道山”には数え切れないほどのサクラが並ぶ。ただ、冬場に野鳥のウソが花芽を食い荒らしたようで、もうつぼみはほとんどないのに、山の中腹では5分咲き、頂上では3分咲きていどにしか見えないのが残念だ。

ふだん場内は関係者以外立ち入り禁止だが、サクラの時期は入り口で記帳すれば一般も入場できるのがうれしい。2、3分で頂上にのぼれば市街地や下田村の山を展望でき、そう快だ。

また、浄水場に近い大崎山もサクラの名所のはずだが、浄水場以上にウソの被害が大きく、見る影もない。

そして最後は三条市旭小学校そばの柳川新田のサクラ。以前は信濃川に水をポンプアップする揚排水機場からさかのぼる小川の両側に見事な巨木が並んでいたが数年前、土地改良などで埋め立てられ、整備されている。

それに伴って巨木が伐採され、今は10数本ていど。新しいサクラの幼木も20本ていど植えられているが、花見を楽しめるようになるにはまだ10年くらいはかかりそうだ。

それでも遠くには、まだ白く雪をかぶった県境の山々を望むことができ、幼木が成長した姿を想像すると楽しみだ。

写真をクリックすると拡大表示


本成寺のサクラ1


本成寺のサクラ2


三条市浄水場のサクラ


コケが幹を覆う浄水場の見事な巨木


柳川新田のサクラ

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