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地場産センター15周年で15、16日と第4回東日本デザイン団体会議(2002.11.16)
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第4回東日本デザイン団体会議実行委員会(相場健吏実行委員長)と県央地域地場産業振興センター(理事長・高橋一夫三条市長)は15、16の2日間、三条・燕地域リサーチコアで第4回東日本デザイン団体会議「Design Link Niigata」を開いており、15日は記念シンポジウムに始まってデザイナーズ作品展の見学、解説、さらに交流会を行った。
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15、16日と開かれている第4回東日本デザイン団体会議
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地場産センターの創立15周年記念事業のひとつで、県内のデザイン団体で実行委員会を組織し、東日本地方を中心に全国の関係団体、機関が参加。21世紀に期待されるデザインの役割や展開方法について、研修交流を行い新潟発のデザインスピリットを全国に発信するのが目標だ。
関係者など約120人が参加して午後1時半に開会。地場産センター理事長の高橋三条市長は「皆さんはデザイナーとして視覚に訴える仕事、大きな役割を担っている。この地からモノづくりとデザインの輪が広がっていくことを祈念する」とあいさつした。
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あいさつする相場健吏実行委員長
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相場実行委員長は「地場産センターができたころクラフトピアというモノづくりの大きな祭りを開き、初めてデザインされたものを商品化しようとコンペティションを開いた。当時は、まだ誰もデザインに目覚めてはいなかった。しかし燕地区産業デザイン研究会ができて、三条デザイン研究会、イデス倶楽部など6団体が芽生え、15年はあっという間」と、近年の地元産業界のデザイン向上に同センターが大きく貢献したことを強調した。
続く記念シンポジウムでは、豊口協長岡造形大学学長が「新時代のデザインを求めて」のテーマで基調講演を行なった。豊口学長は「ITということばが日本で使われるようになったのは2000年1月1日から」と話し始めた。
「インターネットは完全に米国のシステム、日本の活用率は世界22位で日本は『インナーネット』、国内だけ、米国はインターネットで情報を見て、行動を起こす。日本のITはコミニュケーションが欠けていた」。
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基調講演する豊口協長岡造形大学学長
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英語がわからないとインターネットは活用できず、日本人はあいさつもしなくなり、「世界の人たちと共存していくシステムがなくなったと言っていいのでは」とある種、切り捨てるように話した。
町づくりの話から「ミッドウェイ(米国の空母)が3億円で売りに出ていたから安いと思った」と、もし長岡市がミッドウェイを本当に買ったらどうなるかという、いわば空想話に参加者からは笑い声が上がったが、それこそが重要だと豊口学長。
「ばかげた話しだけど楽しい。楽しい仕事はうまくいく。よそと同じことをやっていてもだめ。教育、文化、教養、福祉、国際交流の5つのキーワードで町づくりをしよう。2006年の合併に向けて、あらゆるデザインプロジェクトが始まる。人が見に来るような町をつくらなかったらだめ」。
さらに「宗教や言葉を超えた力をもっているのがデザイン。デザインは思想、哲学、歴史の中で新しいメッセージを送る」と、デザインの力と可能性の大きさを強調した。
このあと「地方から世界ブランドへのモノづくり」をテーマにデザインフォーラム、デザイナーズ作品展見学と解説、交流会を行った。
16日は「新潟県央ものづくり視察・体験」として地元の工場や施設の見学研修、三条鍛冶道場の体験研修を行う。
また、会議にあわせて19日まで三条・燕地域リサーチコアで東日本デザイン団体会議デザイナーズ作品展を開いている。
■関連リンク
Design Link Niigata
地場産で東日本デザイン団体会議デザイナーズ作品展(2002.11.11)
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