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上信越車いすダンス競技会で三条、栄のペアが優勝(2003.7.18)
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NPO法人日本車いすダンススポーツ連盟新潟支部(小林正美支部長)所属の三条市西潟、若林トクさん(59)と栄町貝喰新田、吉原明さん(43)のペアが6日、群馬県前橋市で開かれた第3回上信越車いすダンス競技会に出場し、県内選手では初めて種目別で優勝を飾った。
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第3回上信越車いすダンス競技会で優勝した若林トクさん(左)と吉原明さん(右)
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競技会には新潟、長野、群馬から延べ50組、100人が出場し、ワルツ、ルンバ、チャチャ、タンゴの4種目で競った。若林さんと吉原さんペアはワルツとルンバの2種目に出場、ワルツで優勝した。また、ルンバでも2位の好成績だった。
車いすダンス競技は、車いすを使った障害者と健常者がペアになって社交ダンスを踊る競技で、障害者の社会参加を促すスポーツとして近年、注目されている。
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一昨年の全日本車いすダンススポーツ選手権大会で小林支部長(右)とのペアで準決勝を競う若林さん(左)
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若林さんが車いすで踊った。若林さんが車いすダンスを始めたのは、5年ほど前。たまたまラジオで車いすダンスの存在を知ったのがきっかけだった。
社交ダンスを踊ってみたいという思いながら子どものころから足に障害があったため、一生、夢で終わると思っていたが、車いすダンスなら踊られる。ふだんの生活では車いすを必要としないが、ダンスが踊れるならと若林さんの挑戦が始まった。
吉田町産業会館で開かれる月2回の練習が楽しくてたまらない。練習を続けるうちにそれまで前に曲がらなかった上半身が曲がるようになった。
若林さんは同競技会には第1回目から出場、全日本大会へも出場して、準決勝まで進んだことはあるが、いずれにしろ優勝は初めて。若林さんは、次の目標を「日本一になること。12月の全日本大会でいい成績を出してパラリンピックに出場したい。その次は世界一」と話し、夢はふくらむばかりだ。
ペアを組んだ吉原さんは、ダンス歴25年のベテランだが、車いすダンス歴は6カ月。最初は車いすを意識し過ぎて重心が低くなり、朝、腰が痛くて起きられなくなったり、車いすにひかれそうになったりしたこともある。
吉原さんは「競技の合間に他県の選手とも話ができ、とても和やかな雰囲気だった」と、競技だけに終わらない車いすダンスの魅力を話している。
また、同連盟新潟支部では、常設の練習会場がないために練習不足の悩みをかかえており、常設練習会場の設立に協力を呼びかけている。
■関連リンク
NPO法人 日本車いすダンススポーツ連盟 新潟支部
日本車いすダンススポーツ連盟新潟支部がボランティア募集(2002.4.30)
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