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燕市・中野助役が燕市長の慰留で留任へ(2004.1.9)
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燕市議会12月定例会が閉会した9日、高橋甚一燕市長は、今定例会後に辞職するとしていた中野邦雄助役から8日に進退伺いの提出があったが、辞職は認めずに慰留に努め、中野助役本人も留任に同意したことを市議に報告した。
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昨年11月7日に出馬要請辞退で記者会見した中野助役
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高橋市長は本会議終了後に議長室を訪れ、「中野邦雄助役の辞職の慰留について(報告)」と題した文書を赤塚功市議会議長に渡し、議員懇談会に集まった市議に説明したようだ。
文書では辞職を認めない理由として、ほかに適任者がいない、高橋市長の助役選任と議会の同意の尊重、市長再選に伴う中野助役に対する評価、合併協議を進める吉田町との信頼関係などをあげた。
中野助役は昨年11月17日に開いた会見で、高橋市長の辞職を受けて行われ市長選挙の出馬要請辞退の説明と合わせて、12月定例会終了後に退任する意向を明らかにしていた。高橋市長が赤塚議長に提出した文書の全文は次の通り。
平成16年1月9日
燕市議会議長 赤塚功様
1月8日、中野邦雄助役から進退伺いの提出がありましたが、誠心誠意慰留に努め、下記の理由から辞職は認めず。本人も引き続き助役の職務にあたる事を同意されたので、念のため報告いたします。
- 今後の市政の運営には、行財政の厳しい実態を熟知し専門的な立場から冷静に補佐できる助役が必要であり、市長として最も信頼する中野邦雄助役をおいて現時点では他に適任者は無いと考えている。
- 燕市長高橋甚一が辞任し、地方自治法第162条に基づき平成14年の12月議会において再任同意を頂いて職に就いているものであり、助役の残任期間中に高橋甚一は一旦市長を辞職したが、再度市長に当選をしたものであるから選任と議会の同意を尊重し、引き続き助役の職を全うしていただきたい。
- 高橋甚一が平成15年12月7日の市長選挙において再度当選したことは、それ以前の市政運営に対し市民が一定の同意を与えたものと考えられる。それは、市長と助役を含む行財政当局と議会との協調による市政運営の実績に対して市民から評価があったもの、と理解するべきもので、助役が辞職するべき理由が無いと考えられる。
- これから吉田町との合併についての昼夜兼業で協議に入るにあたり、燕市の行財政当局の人事が安定し、意思の統一が図られていなければ、燕市と吉田町との信頼関係は築くことができず、今後の協議の進行に大きな支障となる可能性が予想されることからも留任するべきものと考えられる。
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■関連リンク
燕市・中野助役が市議会の市長選出馬要請を正式辞退(2003.11.17)
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