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spacer燕市の強風による事故で電柱にはさまれて立ち往生した車もspacer(2004.1.14)

13日夜、燕市小関地内で強風に飛ばされたプレハブ小屋が電線を引っかけて電柱3本を県道になぎ倒し、県道上に落下した影響で、100人近い関係者が対応にあたり、倒れた電柱にはさまれて立ち往生した車もあった。

燕市小関地内の事故で夜通し行われた復旧作業

燕市小関地内の事故で夜通し行われた復旧作業

プレハブ小屋は約4.5×6.3mの鉄骨平屋建てで、土台だけを残して吹き飛ばされ、電線を引っかけて県道に落ちたと見られる。原形をとどめないほど壊れて道路の片側1車線をふさぎ、倒れた電柱3本は道路をほぼいっぱいにふさいだ。

東北電力(株)によると倒れた電柱はコンクリート製で、長さ14m、地上部分11.5m。6600ボルトの高圧線が張られていた。停電復旧のために夜通し、新たな電柱を立てる作業を行い、住宅のある地域は13日午後11時16分までに自家発電機で電気を通し、事務所や倉庫など無人の地域は14日午前8時までに完全に復旧、同時に交通規制も解除となった。

事故当時、市内の自動車教習所の教習車が同所を桜町から小池方面へ通行していたが、電柱が前後をはさむタイミングで倒れたため、難を免れた。教習車は教習中で2人が乗車していた。

教習所の話によると、車の前の電柱が倒れて緊急停止したところ、1本目の電柱に引っ張られるようにして今度は教習車の後ろの電柱が倒れ、高圧電線が車の横にあったと言う。

高圧電線が車のそばにあったため、2人は教習車の中で待機し、40分ほどたって安全を確認できてから車から降りた。同教習所では「けがもなく、車に電線の跡がついただけ。無事で本当によかった」と話している。

燕市のまとめでは、このほかにプレハブ小屋の破片などが飛び散って、風下の住宅など3棟が一部、窓ガラスが割れたり、屋根や雨どいなどが壊れるなどした。また、付近にとめてあった車の屋根がへこんだり、ドアミラーやフロントガラスが割れるなどと、小さな傷も含めると6台の車が破損した。

復旧作業などで東北電力(株)と関連会社など33人、住宅の割れた窓ガラスの応急処置や警戒を行った燕市消防本部27人、燕署員8人をはじめ、プレハブの撤去作業を行った業者や燕市、県土木事務所、NTTなど100人近い人が出動、対応した。

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