1日販売開始の「三条市ひまわり債」は、わずか40分で総額8億円完売(2006.3.1)

三条市は1日、住民参加型公募債「三条市ひまわり債」総額8億円を市内金融機関で販売。販売期間は7日間だが、初日のそれも販売開始からわずか40分で完売した。購入者は303人、平均購入額は264万0264円だった。

ひまわり債完売の張り紙をした三条信用金庫本店

旧三条市では2回、市民公募債を発行しているが、新三条市では初めての発行。三条信用金庫と第四銀行で販売した。

三条信用金庫は、総額8億円のうち3億6千万円を販売したが、午前9時の販売開始とほぼ同時に売り切れた。同金庫本店では、早い人は開店の2時間前、午前7時ころから順番待ちした。

混乱を避けるために8時から整理券を配布したが、それも15分で同店舗の取扱総額に達したため、実質的には販売開始時刻前に締め切りに。その後も購入希望者が訪れたが、無駄足になっていた。

第四銀行でも開店前から行列ができた店舗もあり、金融機関から「寒い中、お客様に外で待ってもらうのは申し訳ない。販売方法を検討した方がいいのでは」との声もあった。三条市役所には「9時に行ったのに買えなかった」などの苦情電話もあった。

市民公募債は使い道を明確にして市民から資金調達するもので、今回は防災無線システム整備事業や道路整備事業に充てる。3月10日発行の5年満期一括償還で、限度額の300万円購入で満期の利息は税引き前で15万円。一般的な5年満期の定期預金が約0.1％なので、その10倍の利率だ。