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いけばな草月流・坂井社中が燕市産業史料館で開かれている「本間秀昭竹芸展」で竹芸と生け花のコラボレーションに挑戦、20日まで (2010.9.16)
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いけばな草月流・坂井由美子さん=燕市大曲=の社中4人は16日、燕市産業史料館「本間秀昭竹芸展」で展示作品に生け込みを行い、20日まで残り4日間の同展では、竹芸とその引き立て役を演じる生け花とのコラボレーションを楽しんでもらう。
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坂井社中による生け花の展示が終わった燕市産業史料館の「本間秀昭竹芸展」の会場
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16日は史料館の閉館を待って午後5時から生け込み開始。坂井さんと教え子の川上さゆりさん、武沢桂子さん、高橋明実さんの4人が花材を持って集まり、展示会場で1時間半がかりで生け込んだ。
会場には海外にも活躍のフィールドを広げる佐渡市の竹芸作家、本間秀昭さんの49点。坂井さんらの作品は14点で、一部は持参の花器に生けて会場を飾ったほかは、本間さんの作品に生けた。
テーマにしたのが「竹作品と野の花」。「タケの風合いを生かすにはできるだけ野の花を使おうと。その方が自然になるのではと思いました」と坂井さん。庭や路傍で摘んできたススキ、エノコログサ、アザミの花、サンゴジュの実などを積極的に使った。
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見事な調和を見せる竹芸と生け花のコラボ
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日常的に目にする植物は、あつらえたかのようにタケの花器やオブジェと調和する。生け花と花器なら、本来は生け花が主役になるが、ここでは逆転。生け花が花器を引き立てる。それまでタケの色だけだった会場に花の色が加わると、まるで命を吹き込んだように花器までがみずみずしく、生命感にあふれて見える。
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16日の生け込み作業
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やはり竹芸作家の本間さんの父、一秋さんも2002年同資料館に作品を展示している。当時、坂井さんは一緒に生け花を飾らせてほしいと一秋さんに依頼、承諾してもらい、史料館の外に大きなオブジェ2点、入り口を入ったところにも1点の作品を展示し、一秋さんから喜んでもらった。
そうした経緯から、今回は一秋さんの息子である秀昭さんの作品展示ということで、再び生け花の展示を願い出たところ快諾してもらった。今回は両者の作品を組み合わせるコラボレーションへとステップアップした。
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坂井社中の4人、左から坂井さん、川上さん、武沢さん、高橋さん
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坂井さんは書道や茶道も教えるので、タケとのかかわりは深い。作品のイメージを壊さないように心掛けた。「新鮮な気持ちで生けさせていただきました」と、満足のいくできばえに自然に笑顔になっていた。
開館時間は午前9時から午後4時半まで。入館料はおとな300円、子ども100円、土、日曜と祝日の18日から20日までは燕市内の小中学生とその付き添いの保護者一人が入館料無料。問い合わせは同史料館(電話:0256-63-7666)へ
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