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12月4日に燕市で「水道の塔」の集い、配水塔研究の大学教授が基調講演、参加者には飴屋本舗の菓子「水道塔の詩」 (2010.11.20)
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燕市教育委員会では、12月4日午前9時半から燕市中央公民館で「水道の塔」の集いを開き、一般には配水塔と呼ばれる水道の塔を研究する大学教授の講演を聴き、燕市のシンボルといえる水道の塔の思い出などを参加者で語り合う。
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12月4日に開く「水道の塔」の集いのちらし
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長岡造形大学の平山育男教授が「『配水塔』は何故背が高いのか?」のテーマで基調講演のあと石黒克裕燕市文化財調査審議会委員長が水道の塔の思い出を話し、さらに出席者で旧浄水場の写真やスケッチを持ち寄って当時の生活や水の思い出について語り、正午に終わる。
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「水道の塔」の集いで基調講演を行う長岡造形大学の平山育男教授の著書『配水塔』
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修復工事が始まればツタが撤去される水道の塔
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平山教授は1960年東京都生まれで、99年に長岡市中島浄水場予備発電機室の問題を契機に日本の上水道施設の研究にのめり込み、2006年に各地の配水塔の写真などを収録した著書『配水塔』を出版。基調講演の内容は決まっていないが、プロジェクターを用意するので、各地の配水塔を紹介するような内容になりそうだ。
燕市の水道の塔は、昭和13年から44年まで燕市の水道の給水に利用された。その役目を終えた後も燕市のシンボルとして燕市総合文化センターの駐車場内に立ち続けている。
老朽化が著しいが、その保存を望む市民の声は強く、来年度2011年度は、外壁がはがれ落ちるのを防止し、耐震補強を行う改修工事が行われる予定。工事では水道の塔にからまるツタも撤去されることから、燕市教育委員会ではことしが最後となるツタの紅葉の写真を残そうと、水道の塔を被写体にした紅葉写真コンテストを開いている。
同様に水道の塔に関する資料の収集、保存に努めようと今回初めて「水道の塔」の集いを開くもので、広く市民の参加を呼びかけている。
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「水道の塔」の集いに「水道塔の詩(うた)」50個の寄付を申し出た飴屋本舗の店主、遠藤重治さん
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また、この情報を燕市の広報紙に掲載したところ、老舗の和洋菓子店「飴屋本舗」=燕市燕=が菓子を寄付したいと申し出た。菓子の名は「水道塔の詩(うた)」。集いの出席者用に50個を寄付する。
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カスタードクリームの入った蒸しケーキ「水道塔の詩」
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カスタードクリームが入った丸い蒸しケーキで1個147円。水道の塔の向こうに沈む太陽をイメージした菓子。パッケージにある水道の塔の絵は、店主の遠藤重治さん(54)が原画を描き、印刷会社に手直ししてもらった。
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箱詰め菓子に入れるしおりのイラストも遠藤さんが原画を描いた水道の塔
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地元にゆかりの菓子をと15年ほど前に発売し、今も市外や県外へ持って行くのに「燕らしい菓子を」と求める人が多く、根強い人気と言う。遠藤さんは、今回の集いに「ぴったりの菓子」と思い、「座談会の茶菓子に使ってもらえるなら願ってもない」と、自分から市教委へ問い合わせ、寄付を願い出た。
箱詰め菓子に入れる店のしおりにある弥彦山に沈む夕日を背にした水道の塔のイラストも遠藤さんが原画を描いた。遠藤さんは「出張なんかで県外から帰って水道の塔が見えると、あ〜、燕に帰ってきたんだと思うんですよ」としみじみと話している。
「水道の塔」の集いは参加無料で問い合わせは燕市教育委員会生涯学習課文化振興係(電話:0256-63-7002)へ、菓子「水道塔の詩」は飴屋本舗(電話:0256-62-2051)へ。
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