鈴木力燕市長は8日開会した3月定例会で平成23年度の施政方針演説を行った。昨年4月の市長就任から初めての施政方針演説で、6つの施策を柱に「日本一輝くまち燕市」の実現を目指して、全力で取り組む考えを示した。
鈴木市長は、社会保障や少子高齢化などさまざまな問題の解決には、「市民の皆さまと行政、議会が協力し、知恵と情熱を結集しながら、新しいまちづくりを進めていかなければならない」とした。
23年度予算は、鈴木市長が編成する初めての当初予算で、「前例踏襲にとらわれず、事業を検証し、スクラップ・アンド・ビルドやペイアズユーゴー原則を強く意識」して議論を積み重ねた。
一般会計355億9,100万円の予算案は「22年度6月補正後の肉付け予算と比較して、9億5,813万円、2.8%の増額」で、歳入は「経済情勢の先行きの不透明感から、22年度と比較して、市税全体で2億1,278万円、2.2%の減額を見込むなど、やや慎重な見積もり」とした。
さらに「新たな施策に着手する財源を確保するため、財政調整基金を約4億円取り崩す予算」だが、効率的な行政運営による経費縮減や税収の確保、地方交付税額の確定で「23年度末には積み増しを図る予定」。
限られた財源のなかで6つの施策を柱に「日本一輝くまち燕市」の実現を目指して全力で取り組むとし、「産業の振興」、「未来の燕を担う子どもたちの育成」、「医療・福祉の充実」、「生活環境・都市基盤の整備」、「行財政改革の推進」、「燕はひとつプロジェクト事業」の6つの施策に分けて具体的に示した。施政方針演説の全文は次の通り。