三条市では名誉市民、小林ハルさん(1900-2005)の越後瞽女唄(えちごごぜうた)顕彰事業として22日午後6時半から三条市歴史民俗産業資料館玄関前で越後瞽女唄を聴く会「あかり揺らめく歴民で瞽女唄を楽しむ」を開く。
三条市丸井今井邸を会場に開かれている小林ハル瞽女唄保存会瞽女教室の講師、須藤鈴子さんと生徒の渡辺美千恵さん、笠原里美さん、瞽女唄教室を通った生徒で活動する長岡市のグループ、越後瞽女唄・葛の葉会の室橋光枝さんが出演。門付け唄に始まり、物語を唄う段物、伊勢音頭、瞽女同志でかけあいをする瞽女万才、瞽女が出発の時に唄った発唄などを披露する。
旧武徳殿の三条市歴史民俗産業資料館は3年前に国登録有形文化財に登録された。その伝統と威風のある建物の前で、日没とともに照明をつけてスタートする。LEDのキャンドルを並べた演出も行い、幻想的なムードのなかで今も伝承される瞽女唄に耳を傾ける。
三条市では名誉市民の作品などを三条市歴史民俗産業資料館に常設展示しているが、瞽女唄は展示できないため、2年に1度、瞽女唄の顕彰事業を行い、ハルさんの遺徳や功績にふれてもらっている。
また、1日から30日まで同資料館では「瞽女さんを偲ぶー小林ハルと越後瞽女ー」を開いており、同資料館が所有する画家、木下晋さん生前のハルさんをスケッチし、細密な鉛筆画で描いた作品などを展示している。
入場は無料。雨が降ったら同資料館展示室に会場を移して行う。当日は同資料館駐車場が利用できないので、三条市立図書館か三条市中央公民館の駐車場を利用する。問い合わせは三条市市民部生涯学習課(電話:0256-47-0048)へ。