衆院選で新潟県第2区と第4区の応援で続々と県央地域に遊説に入った大物政治家の超私的フラッシュバック(2)前原誠司氏、橋下徹氏、片山さつき氏 (2012.12.20)

前原誠司氏・民主党

11月27日に三条市体育文化センターで開かれた新潟4区・菊田真紀子氏の総決起集会に民主党の元代表、前原誠司氏が訪れた。かつての民主党のプリンスだ。前段の国定勇人三条市長は「民主党という声を出すのではなくて、真紀子党一辺倒で何とか我慢をし抜いていただいて」で演説を締めくくった。それを受けて前原氏は「今の国定市長のお話を微妙な感覚のなかで聞かせていただきました。う〜ん、民主党はいいけど、菊田さんお願いします…。う〜ん。まあ両方お願いします」と笑わせた。

積極的に数字を示して民主党政権の成果を次々と数字をあげて示した。客観的な評価であることを強調したかったのはわかるが、紹介する数字が多過ぎたのか、都合のいい数字ばかりを選択して紹介しているのではと、だんだんと勘繰って聞くようになる。さほど成功した戦略とは思えない。

それでも聴衆をけむに巻いて何となくわかったような気にさせる口のうまさやごまかしはなかった。数字を並べたために演説が単調に、だらだらした感じも否めない。良くも悪くもまじめさが表に出た演説だった。

橋下徹氏・日本維新の会

12月1日にイオン県央店の前で行われた新潟4区・栗原博久氏の街頭演説に訪れたのは、日本維新の会代表代行、今をときめく橋下徹氏だ。猛烈に降りしきる雪のなかでの演説となった。ニュースで見る橋下氏は、刺激的な毒舌を繰り出している印象があるが、演説を通して聞くとそれとはかなり違う。思ったほど声を張り上げず、淡々と話した。乱暴な物言いも少なく、理路整然と持論を展開。話のうまい学校の先生のような、クレバーでアカデミックな雰囲気さえ感じさせた。

オーラを感じるというよりも、おばちゃんに求められて握手するようすは、気のいいそこら辺にいるあんちゃんという感じ。猛々しい印象もなく、親しみやすい。いい意味で先入観を裏切られた。

片山さつき氏・自民党

同じ日、今度は三条市西裏館のコンビニ前で行われた新潟4区・金子恵美氏の街頭演説に自民党の片山さつき氏が訪れた。おばちゃん受けをねらうようにくだけた口調で聴衆に語りかけた。語尾を伸ばすような話し方は、やや古い演説のスタイルか。あまり印象に残る演説ではなかったが、民主党、日本維新の会に対する批判も展開した。

演説の途中で車で乗り付けた男性が、街宣車のすぐ下から「あんたたちが日本をだめにしたんじゃないか！」と大声で叫び、運動員に制止されるひとこまもあった。首都圏の民主党の街頭演説では怒号が飛び交って演説の声をかき消すことさえある。それと比べればひとりくらいの批判は者の数ではないというわけか、ひるむことなく演説を続けた。

続く…

関連リンク

• 第46回総選挙の選挙戦フォトアルバム（新しいウィンドウで開く）