民主党・細野豪志氏
13日のイケメン対決、自民党青年局長の小泉進次郎氏がイオン県央店前で演説してから1時間足らず後、会場をイオン三条店前に移して民主党政調会長の細野豪志氏が4区・菊田真紀子氏の応援演説をスタートした。
まあ、とにかく目立つ。身長は裕に180センチを超す。一緒に街宣車の上に立った国定勇人三条市長をわずかに上回るくらい。小泉氏は若者の間に入ったら埋もれてしまいそうな気がするが、細野氏の存在感は圧倒的。どこにいても目立つような、派手な顔のつくりのいい男で、がっちりした肩も男から見ても何ともうらやましい限りだ。
中身はさておき、しゃべり方のせいか若いころはチャラい感じがしてあまり好きになれなかったが、年齢を重ねるにつれて精悍さを増し、男っぷりに磨きがかかっている。
演説が始まる10分以上も前に会場に到着。おばちゃんたちに囲まれ、名刺を差し出すと次々と手が伸び、あっという間に名刺が品切れになり、細野氏もびっくり。スタッフに名刺の追加を求めた。
細野氏は周囲に「三条市に柿ピーってあるんでしたっけ?」と聞き、「柿ピーは亀田製菓」と突っ込まれて「ああぁ…」。「新潟はお酒もおいしいしねえ。菊田さん、またお酒強いんですよね」とフランクだ。
細野氏といえば、昨年の党代表選で原発事故担当大臣として「自らの役割を投げ出すことはできない」を理由に立候補しなかったのに、代表戦後に発足した野田第3次改造内閣で閣僚を辞任して政調会長に就き、「?」と思ったのも記憶に新しい。
このことについて、どこの馬の骨(失礼)ともわからぬ人から経緯を問われた細野氏は、「あれですか?。あれはね、あのー、野田さんから政調会長やれって言われて原発担当大臣じゃなくて政調会長になってやれと。続けられなかったんです。断ったんですけど」とまじめに返した。ますます好感度アップではないか。
ただし、演説の中身には疑問も。「今、日本中のですね、議員のなかでも次の女性大臣は誰か。菊田真紀子って言われてるんですよ!」というリップサービスはあまり似合わないか。民主党は天下りを無くしたと言ったが、天下りを制度化したのでは?と問いただしたくなる。
「再生可能エネルギーでこの地域にはいろんなものができますよ」に続けて、ごみ処理場の焼却施設に発電施設が付いてないなら「すぐ環境省の方で付けるというですね、工事算段をつけます」、「農業もバイオマス発電の燃料になる」といったくだりも、そこまで言っちゃうかな〜という気も。それでも細野氏の好印象を裏切るほどのものではなかった。
細野氏の話からそれるが、この日の菊田氏は「こんなに、訴えて、訴えて、訴えてまいりましたが、まだ届きません。どうか皆さん、助けてください」と目に涙をため、叫ぶように支援を求めた。ひょっとして、これはもう無理なのか?と思った瞬間だった。
一方、細野氏の前に演説した国定市長。「正直、事業仕分け、大嫌いです。何なんだこれはと」と声を張り上げ、「菊田先生の親友である蓮舫さんには申し訳ございませんけれども、2番じゃだめなんです。やっぱり1番じゃなければいけない」。衆院選の結果は小選挙区で2番でも比例区で復活当選。「2番じゃだめ」じゃなくて良かったとに胸をなで下ろしている人のひとり国定市長であることは間違いない。ちなみに街宣車の上からの演説、国定市長はかなり味を占めたもよう(笑)。