15日行われる三条市・八幡宮の春季大祭「三条祭り」の大名行列に向けてその練習風景を見学する「燕三条まちあるき」が12日夜、初めて行われた。
八幡宮近くの旧八幡町で生まれ育ち、春季大祭をはじめ八幡宮の行事を手伝っている相場浩さん(48)が講師。大名行列でてんぐの面を着け、一尺八寸(約60センチ)の足駄(あしだ)をはいて練り歩く道祖神、笛や太鼓のはやし方を八幡宮で見学したあと、バスで三条ものづくり学校へ移動し、グラウンドで先供(やっこ)の練習を見学した。
燕三条プライドプロジェクトツーリズムグループは、春と秋にまとめて燕三条地域でまちあるきを行っているが、大名行列の練習のまちあるきは初めて。三条市・まちなか交流広場「ステージえんがわ」が企画し、ステージえんがわを発着点に三条市内外から15人が参加した。
大名行列は何万人もの見物客を集める三条の名物行事だが、隠してないものの練習風景を見る機会はなかなかない。一見、支えられて歩いているように見える道祖神は、実は支えられておらず、ひとりだけで歩く練習をしているのを見ることができ、曲芸のようだった。
先供はさまざまな道具を2人1組になって投げ渡すが、参加者は実際に練習用の道具を持って予想以上の重さにびっくり。組になる2人は息を合わせるのが難しいが、実はペアは本番当日の朝に発表され、先供自身もそれまで誰と組むのかわからないことなど、参加者には目からうろこのことばかりだった。