居酒屋などを経営する株式会社ソウズ(新潟市江南区・資本金300万円)は3月27日、新潟地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は約8,300万円。
帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は2004年(平成16)創業、07年(平成19)1月に法人改組された。新潟市内で居酒屋「ソウズ」や「Jyozo(ジョウゾウ)」を経営。新潟市古町地区の3店舗に加え、14年にはJR新潟駅前に既存店(20〜50席)よりも広い「ソウズ駅前店」(70席)をオープンし、17年12月期には年売上高約1億5,000万円を計上していた。
しかしその後、競合店の台頭などで業績が悪化し、19年に不採算の「ソウズ駅前店」を閉店した。さらに20年に鮮明化した新型ウイルス感染拡大の影響で店舗休業などを余儀なくされ、21年12月期の年売上高は約7,000万円にまで低下していた。
厳しい資金繰りが縦くなか、新型ウイルス関連融資の活用や不採算店舗の閉鎖で事業の立て直しを模索したが、金融機関から導入した借入金の返済に加えて仕入コストの上昇なども負担となり、ことし3月末までに2店舗を第三者へ営業譲渡していた。この2店舗は第三者がこれまで通り営業を続けている。